自己破産後の携帯の契約はどうなる?破産後でも携帯を持つ方法も紹介

自己破産を行うと借金の支払い義務がなくなる代わりに物品の押収が発生し、生活にも制限がかかります。

携帯電話は生活必需品とも言われていますが、ローンを組んで購入するため自己破産後でも契約ができるか、契約ができても破産前とどのような違いがあるか分からずにいると、困りますよね。

今回は周囲に相談しづらい自己破産後に疑問になりやすい携帯契約に関する基礎知識や、契約後の注意点を解説します。

自己破産後の携帯契約時の疑問点

自己破産を起こすとこれまで使っていた家電や車が使えなくなったり、支払い関連に制限が生じたりしますが、具体的な変更点を知って備えておきたいものです。

まずは自己破産をしたときに多くの方が抱く疑問点をチェックしてみましょう。

携帯の契約はできる?

自己破産を起こした後、携帯の契約はブラックリスト入りしてできないことが多くありますが、以下の場合であれば契約することができます。

  • 本体の分割払いが完了している
  • これまで料金の未払いが発生していない

上記の場合は審査が通ることが多いですが、支払い遅延や強制解約になった場合はブラックリスト入りになって契約できないこともあります。

本体は没収される?

自己破産をするとこれまでの借金が返済免除になる代わりに宝飾品や車は没収されてしまいますが、携帯は生活必需品の対象になりやすく、手元に残すこともできます。

しかし、本体の分割が残っている場合は通信キャリアが借金を返済することになるため、強制解約や没収となることも。不安な方は債務整理前に分割の残債を確認しておくと安心です。

契約中の契約は強制解約になる?

自己破産を起こしたり、未払金がかさんで携帯が強制解約になったりすると生活に支障が出てしまいますよね。

先述にも記載したように、支払い遅延や未払い金が発生している場合は強制解約になりますが、全ての方が強制解約になるわけではありません。キャリアに負債者として扱われた場合は強制解約になることを視野に入れて債務整理を行ってください。

今後の分割の審査は通る?

自己破産を起こして携帯を解約すると、各キャリアが提携している信用調査会社のブラックリストに入ります。ブラックリストに記載されるのは5〜10年程度。この期間は機種の分割が通らなくなることを視野に入れて生活しましょう。

また、携帯電話以外のローンや生活用品の分割払いの審査も通らなくなります。

自己破産後に携帯を契約する時のポイント

自己破産を行うとこれまでの生活に制限がかかりますが、借金を帳消しにすることができます。しかし、破産後は生活に制限がかかるため、契約を行う時は以下4点に注意して携帯を契約しましょう。

強制解約になったキャリアでは契約しない

強制解約になったキャリアはブラックリスト入りされるため契約できません。ブラックリストに入った信用機関と提携していないキャリアを選んで契約することを検証しましょう。

本体は一括払いで購入すること

自己破産を起こすと住宅やその他ローンを組めなくなるため、本体を買い換える時は一括払いで購入しなければなりません。

しかし、近年発売されているスマホは端末代金が10万円越えるものが多く、一括払いが負担に感じる方も多いのではないでしょうか。その場合は、安価な海外製の携帯や中古の携帯を購入して使うのもおすすめです。

キャリア決済やスマホ決済の使用は控える

自己破産を起こすとクレジットカードが使えなくなるため、PaypayやiDといった決済システムの使用にも制限がかかります。

この時、通信料と一緒に支払うキャリア決済を選ぶ方が多くいますが、キャリア決済の使いすぎで支払が遅延する方も少なくありません。今後の契約に影響しないようにキャリア決済を控えて、現金払いやチャージ式の決済を選ぶようにしましょう。

キャリア決済やスマホ決済の使用は控える

自己破産を起こすとクレジットカードが使えなくなるため、PaypayやiDといった決済システムの使用にも制限がかかります。

この時、通信料と一緒に支払うキャリア決済を選ぶ方が多くいますが、キャリア決済の使いすぎで支払が遅延する方も少なくありません。今後の契約に影響しないようにキャリア決済を控えて、現金払いやチャージ式の決済を選ぶようにしましょう。

家族や親名義での契約はできる?

携帯の信用機関調査は各個人ごとに行うため、自己破産を起こした本人名義での契約が難しい場合、家族や親名義で契約の審査が通ることがあります。

配偶者や親の信用情報が問題なければ、家族名義で携帯を新たに契約するのがおすすめです。

自己破産後に検討したい携帯キャリア

ここから自己破産後に新規契約できる可能性があるキャリアを紹介します。

大手(ソフトバンク・ドコモ・au)のSIMカードのみの契約

近年、ソフトバンクやドコモ、auなどの大手キャリアもSIMカードのみの契約ができるようになっています。本体の購入が難しくても、支払いの遅延や残債がなければSIMカードのみで契約できることがあります。

格安SIMよりも月額料金が高くなりやすい傾向にありますが、住まいの都合で大手キャリアの契約のみで行わざるを得ない場合は、大手キャリアでSIMのみを契約するのがおすすめです。

格安SIMでの契約

格安SIMでの契約は自己破産後も安く、携帯を持てることにくわえて、信用調査機関が異なることがあるため、審査が通る可能性があるとも言われています。

クレジットカード決済のみのキャリアが多いのが難点ですが、デビットカードを持っている場合は、大手キャリアでの契約が難しい場合は格安SIMでの契約の検討がおすすめです。

プリペイドスマホ

審査が通らない、且つ使い過ぎを防止したい方にはプリペイドスマホも人気です。プリペイドは事前にチャージした分のみ利用するため、パケットの使い過ぎを防ぎながら利用できます。

スマホレンタルサービス

先述で紹介したプリペイドスマホは審査なしで使いすぎずに携帯を使えますが、取り扱い店舗が少ないため、チャージができず不便を感じることも。

そんな方にはスマホレンタルサービスがおすすめです。マイナンバーカードや運転免許証などの本人確認書類とキャッシュカードがあれば使えるため、自己破産を起こした人やブラックでキャリアの契約ができない人にも人気となっています。

スマホレンタルサービスの特徴

スマホレンタルサービスは比較的新しいサービスのため、初めて耳にした方も多いでしょう。ここからはスマホレンタルサービスの特徴を紹介します。

信用機関の審査なしで持てる

スマホレンタルサービスは、厚生労働省から許可を得た専門の業者が契約したスマホのSIMカードや本体を借りて、使うサービスです。すでに契約・開通されたスマホを借りて使えるため、信用機関の審査が通らない方や自己破産後で分割が組めない方でも気軽に持つことができます。

パケット定額制で出先でも安心して使える

スマホはWi-Fi環境があれば使うこともできますが、出先で使うことを考えると4Gや5Gの回線がないと不便ですよね。しかし、パケットが定額制でないと料金が心配になるものです。

スマホレンタルは自分に合う容量のパケット定額を契約して使えるため、外での使用も安心。だれでもモバイルの場合はかけ放題込みで以下の容量で使うことができます。

パケット容量 料金
1GB 3,000円
※3ヶ月目以降は3,300円
3GB 5,500円
5GB 6,160円
10GB 7,810円
20GB 11,100円

※料金はすべて税込み表記。2022年11月以降に契約された方の価格です。

本体の没収や分割の心配なく持てる

レンタルスマホは業者から借りて使うため、携帯は未払いが続いて強制解約になったり、自己破産後に没収されたりする心配もありません。

各社の規則に則って契約を行うため、支払い滞納時は強制解約になることはありますが、没収の心配なく使えるのは精神的安心に繋がるでしょう。

電話番号が新規発行になるため要注意

レンタルスマホはMNPに対応しているものもありますが、原則は番号を新たに作る新規契約になります。電話番号が新たに発行されることを視野に入れて契約を行ってください。

電話番号が変わってもメールアドレスやSNSは使えますが、LINEなどのSMS(ショートメッセージサービス)は新規契約になります。

自己破産後後の携帯契約は分割払いなどを控えた利用を

今回は自己破産前や破産を起こした後で携帯の契約ができず悩む方にむけて、自己破産後の携帯の契約に関することや、ブラックリスト入りしても携帯を持つ方法や使用のアドバイスを紹介しました。

自己破産後はなるべく浪費を抑えながら生活を送りたいものです。今回紹介した内容を参考に、審査状況に合わせた携帯の持ち方を選んでみてください。