湖尻純(こじり じゅん)
だれでもモバイル株式会社 代表取締役
「審査不要・保証人不要でも誰でもスマホを持てる社会」を目指し、通信業界に新しい選択肢を提供。いわゆる携帯ブラックと呼ばれる方々にも通信インフラを提供できるよう、レンタルスマホやMVNO事業の改革に取り組んできた第一人者。現在は、生活保護受給者や生活に困難を抱える方々に向けて、家具・賃貸・通信など生活基盤を支えるサービスをワンストップで展開。
ネット上で「審査なし、クレジットカード、誰でも通る」といった甘い言葉を検索しては、怪しげな情報に翻弄されていませんか。
日本国内において「審査なしで誰でも作れるクレジットカード」は、法律上絶対に存在しません。
しかし、審査なしのカードは存在しませんが、あなたの『過去』ではなく、『現在』の状況を評価してくれるカードは確実に存在します。
本コンテンツは誰モバ事務局が独自の基準に基づき制作しております。ECサイト、メーカー、キャリア等から送客手数料を受領しています。このページにはPRリンクが含まれております。
まず「審査なしで誰でも作れるクレジットカード」という広告を見かけたとしても、絶対にクリックしてはいけません。なぜなら、日本の法律において、審査を行わずにクレジットカードを発行することは違法だからです。
クレジットカードの発行や利用に関するルールを定めた割賦販売法では、カード会社に対し、申込者の支払可能見込額を調査することを義務付けています。
これは、「年収から生活維持費や他社の債務を引いたとき、いくらまでなら無理なくカード払いに回せるか」を算出する計算式です。国は、消費者が支払い能力を超えた借金を抱えて破綻しないよう、法律という鎖でカード会社を縛り、強制的に審査を行っています。
つまり、審査なしを謳う業者は、以下の2つのどちらかしかありません。
正規のクレジットカード会社である以上、審査は避けて通れない義務です。
では、カード会社は調査で何を見ているのでしょうか。金融業界には「3C」と呼ばれる、信用供与の黄金律が存在します。
最も基本的な項目です。年収に目が向きがちですが、カード会社が重視するのは安定性です。
ここでの性格とは、優しいか厳しいかといった人間性のことではありません。契約(約束)を守る実績があるかという履歴のことです。
カード会社は、CICやJICCといった指定信用情報機関に必ずアクセスし、あなたの過去の履歴(クレジットヒストリー)を照会します。
過去に延滞はないか、他社で借りすぎていないか。このデータこそが審査の最重要項目であり、ここで異動(ブラック)情報が出れば、他の2つのCがどれだけ優秀でも審査通過はできなくなるでしょう。
万が一、返済が滞ったときに回収できる資産、あるいは逃亡しにくい生活基盤があるかを見ます。
多くの人が誤解していますが、審査は「年収300万円以下だから不合格」といった単純な足切り(絶対評価)だけで行われているわけではありません。採用されているのは、各属性を点数化して合計点を競う、スコアリングシステム(加点方式)です。
例えば、以下のようなイメージです。
合計:55点 ⇒ 合格ライン(50点)クリア!
一つの項目が弱くても、他の項目でカバーできれば審査には通ります。年収が低いから無理と諦めるのは早計です。
実家暮らしであることや、固定電話を持っていること、あるいは勤続年数が長いことなどが加点され、意外にあっさりと通過するケースは多々あります。
また、近年の「最短10秒審査」や「最短20分発行」が可能になったのは、人間が書類を見ているのではなく、コンピュータがこのスコアリングを瞬時に計算し、合否を自動判定しているからです。
逆に言えば、入力ミスで年収をひと桁間違えたり、他社借入を過少申告して信用情報と食い違ったりすると、機械的に「虚偽申告=リスク大」とはじかれることになります。
短期間に複数のカードに申し込むと、金策に走っているとみなされ、審査落ちの原因(申し込みブラック)になります。
一発で審査を通過させるために必要なのは、自分のレベルに合ったカードを選ぶ、相場観です。カード会社は発行元によって明確なヒエラルキーが存在します。
クレジットカードは、発行会社の業態によって大きく4つの系統に分類され、審査の厳格さが異なります。
上に行くほど審査は過去の信用を重視し、下に行くほど現在の返済能力や自社サービスへの囲い込みを重視する傾向です。
なぜ、一般的なカードに落ちた人が、消費者金融系やデポジット型なら通るのでしょうか?そのメカニズムを理解すれば、これらが怪しいカードではないことがわかります。
アコムが発行するこのカードは、カードローンの審査ノウハウを応用しています。
銀行系が過去の信用情報を減点方式で厳しく見るのに対し、アコムは「現在、安定した収入があり、今月の支払事ができるか」という実質的な返済能力を重視しているのです。そのため、過去に延滞があっても、現在定職に就いていれば審査に通る可能性が残されています。
これは審査難易度の概念を覆すシステムです。事前に保証金(デポジット)を預け、その額を限度額として利用します。
カード会社からすれば、万が一返済されなくても、預かった保証金から回収できるため、貸し倒れリスクがゼロに近いのです。
そのため、ブラックリスト入りしている状態(異動情報あり)でも、ほぼ審査に通ります。まずはこのカードで実績(クレヒス)を作り、数年後にEランク以上のカードへステップアップするのが、信用回復の王道ルートです。
「なぜ落ちたのかわからない」。これがクレジットカード審査の最も恐ろしい点です。カード会社は不合格の理由を決して教えてくれません。
しかし、その原因は大きく分けて5つのパターンに分類できます。特に多くの人が誤解しているのが、通称「ブラックリスト」の正体です。
金融業界には、CICやJICCといった信用情報機関に記録される異動というステータスが存在します。
クレジットカードやローンの利用履歴は、すべて機関に記録されています。通常は、入金($マーク)などが並びますが、以下のような金融事故を起こすと異動という文字が刻まれます。
一度、異動がつくと、その情報は完済してから5年間(自己破産の場合は最長10年)消えません。この期間中は、どのカード会社が審査しても「この人は過去に約束を破った」と一発でバレるため、自動審査で瞬時に落とされます。
これが「ブラックで審査に通らない」という状態です。 数日の支払い遅れ程度では即座に異動にはなりませんが、常習化していればリスクは高まります。
「借金なんて一度もしたことがない。現金主義だから審査は余裕なはずだ」。そう考える30代以上の方は要注意です。実は、カード業界ではスーパーホワイトと呼ばれ、審査落ちの常連となってしまうことがあります。
なぜ「実績がない」ことがマイナスになるのでしょうか? 審査システムから見ると、以下の2つの人物の区別がつかないからです。
30歳を過ぎてクレジットヒストリーが真っ白だと、カード会社はリスク回避のために「Bさん(元ブラック)」の可能性を疑います。これを回避するには、スマホ端末の分割払いが有効です。
携帯電話の本体代金を分割で支払うことも、ローン契約の一種であり、CICに毎月の返済履歴($マーク)が記録されます。まずはスマホの分割払いで「約束を守る人」という実績を作り、ホワイト状態を脱出するのが賢明な修行です。
「審査に通るか不安だから、念のためA社、B社、C社まとめて申し込んでおこう」。この行動は、自ら審査落ちを招く最悪の自殺行為です。これを申し込みブラックと呼びます。
信用情報機関には、「いつ、どの会社に申し込んだか」という履歴も6ヶ月間残ります。短期間(目安として1ヶ月に3社以上)に申し込みが集中していると、カード会社はこう判断します。
もし多重申し込みをしてしまった自覚があるなら、その履歴が消える6ヶ月間は、新たな申し込みを一切控え、おとなしく待つことが唯一の対処法です。