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  • 公開日:2025.10.28
  • 更新日:2025.11.05

ブラックリストに載っていても車のローンに通る?購入する方法と対策

ブラックリストに載っていても車のローンに通る?購入する方法と対策

車を購入するときに、一括で全て払う人は稀であり、初期費用をいかに軽減して購入できるかが車を買うときのポイントの一つだと思います。

ただ、分割で購入するとしてもローンの審査が必ずあるでしょう。
審査に通ることもあれば通らない可能性もあります。特にブラックリストに乗ってしまっているとローンの審査が厳しくなり、審査NGになる可能性が非常に高いと言えます。

ここでは、ブラックリストになった人でもどういった場合であれば審査に通るケースがあるのかを解説します。

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目次

ブラックリストでも車のカーローンに通る人がいるのか?

車のような高額な商品を購入する場合は、カーローンを使う人が多くいます。
ただ、ブラックリストに乗っている場合は審査に影響がでてしまい、審査が通らない可能性もあるでしょう。

ブラックリストについて

ブラックリストとは個人の信用情報を記録するモノになります。ブラックリストは信用情報の中でも延滞、未払い、契約違反といったマイナス面を記録しています。
一度、ブラックリストに載ってしまうと、借入制限が生じ、様々な制約が生まれます。

ブラックリストに載る基準について

ブラックリストに載る基準は主に、過去に金融事故がある場合となっています。
金融事故の種類としては、下記の5種類が挙げられます。

長期間延滞 当初の期日より2〜3か月返済が遅れる
債務整理 返済の負担を減らすために、借金を整理する
代位弁済 保証会社が利用者の代わりに返済を行う
強制解約 長期延滞や契約違反によって強制的に契約を打ち切る
自己破産 返済不能な状態を経て、裁判所に破産を申し立てる

ブラックリストに載ると起きる問題

ブラックリストに載ってしまうと、クレジットカードが止められたり、ローンを組めなくなったりする事態に発展してしまいます。

また、法的な対処がされて貯金残高の差し押さえをされてしまったり、給料の差し押さえをされてしまったり等もする場合もあるでしょう。
仕事や家庭に影響が出ることが多く、特に給料の差し押さえをされてしまうと仕事で周りにバレてしまうこともあります。

また、1度ブラックリストに載ると、お金を完済したとしても、10年ほどは信用情報に傷がついた状態となり、ブラックリストから削除されません。

ブラックリストでも車のカーローンに通るケースとは?

カーローンの審査ではブラックリストが影響する場合と、しない場合のケースが存在します。
今回は、ブラックリストが審査に影響するケースと影響しないケースについての事例を解説します。

審査が厳しいケース

銀行やJAなどによって提供されているカーローンは通常より厳しいローン審査となっており、ブラックリストに載っていなくても落ちてしまうことが多々あります。

特に、収入や勤続年数を見られてしまいがちで、転職したばかりの人等は審査に通らないケースもしばしば見られます。

ただし、一般的に金利が低いため、借りる側にとって有利な金融機関のカーローンですが、ブラックリストに乗っている場合は、審査通過がほぼ不可能と言ってもいいでしょう。

審査に通る可能性があるケース

審査に通る可能性があるカーローンはディーラーが提供しているローンになります。
ディーラーローンはディーラーが提携している信販会社と契約する形のローンとなっており、中には車を担保にローンを通すことが出来るものもあるでしょう。

ディーラーローンのように、車を担保として借入が可能になる場合もあるため比較的に審査が通りやすい物となっています。

ブラックリストに掲載されてるかがわからない場合はどうする?

実際にブラックリストに掲載されてカーローンの審査が通るかどうかわからない場合は、仮審査と信用情報の開示請求の2種類の方法で、ブラックリストに載っているか確認することができます。

カーローンの仮審査に出してみる

ブラックリストに載っているかわからない場合は、仮審査を行ってみましょう。

ディーラーや銀行で仮審査を行っても費用等は一切発生せず、審査が通ったとしても必ず契約しないといけないかと言うわけではなく、実際に使わなくても問題ありません。

また金融機関系の仮審査に落ちてしまっていても、カーディーラーでディーラーローンの仮審査をしたら通ったというケースも存在します。
仮審査をした結果を元に購入検討もできるので一度試してみましょう。

信用情報の開示請求をする方法

ブラックリストに入っているかどうかわからない、自分の信用情報がわからない人は、自分の信用情報を信用情報機関に開示請求することができます。

3つの信用機関が存在しており、日本信用情報機関(JICC)、株式会社シー・アイ・シー(CIC)、全国銀行協会(KSC)へ問い合わせることができます。

信用情報の開示をする場合費用が一定程度かかってしまいますが、確実に実際に信用情報に傷がついているか確認することができるためおすすめの方法の一つです。

インターネットで申し込みする方法と、郵送の方法の2種類があります。申込方法、必要書類、手数料に各場所で違いがあるので注意しましょう。

信用情報機関名 必要書類 費用
日本信用情報機関(JICC) マイナンバーカード
(データによる受取の場合)
1,000円
株式会社シー・アイ・シー(CIC) 申込書、
本人確認書類2点(郵送の場合)、
定額小為替証書
1,100円
全国銀行協会(KSC) マイナンバーカード 1,100円

ブラックリストでも車を購入する方法とは?

ブラックリストに乗っている場合はカーローンの審査に影響がでて購入できないケースがあります。ただ、車を絶対に購入できなくなるかというとそうではないため解決策を考えていきましょう。

カーローン審査に通りやすいように環境を変える

カーローンの審査ではやはり、勤続年数、収入、資産状況等を調べられてしまいます。そのためカーローンを通すためにはこちらの内容をより良くすることが前提となります。

勤続年数が1年以上になった段階で審査をだせば審査に通る可能性が高くなりますので、勤続年数の状況に応じて審査を通しましょう。

信用情報の記録が消えるのを待つ

完済または自己破産してから10年ほどで、すべての情報が消えます。
そのため今はカーローンを使えなくても将来的に使えるようにするために、未払いの借金等を払いきって自分の信用情報をキレイにすることをおすすめします。

また、借入金額が多額で返せない場合は、自己破産を行い借金を帳消しすることも可能です。

現金で一括購入する

ブラックリストに乗っていても、現金で一括購入であれば購入することが可能です。ブラックリストだからといって車を購入できなくなることはありません。

ただし、金銭的に大きな負担が一気に来てしまうのが現金一括のデメリットでもあります。そのため安い中古車等を購入することで負担を軽減するのも手の一つと言えるでしょう。

自社カーローン

カーローンの中には、自社ローンといってディーラーが自分たちでお金を貸すローンの方法もあります。

これは信用情報等のチェックをしないで、ディーラーが車を先にお客さんに渡し、お金の回収もディーラーが行うといった購入方法になります。

自社ローンを使う場合は通常よりも金利が高くなってしまうこと、GPSがつけられてしまっていること等があるでしょう。

自社ローンのすべて!審査の裏側から優良店の見極め方まで

銀行やディーラーのローン審査に落ちてしまった時、最後の砦として浮上するのが先述した「自社ローン」です。

では、なぜ自社ローンは審査に通りやすいのでしょうか。その理由は、審査の仕組みにあります。

銀行などのローンは、信用情報機関(CIC、JICCなど)に過去の金融履歴を照会し、返済能力を厳しく判断します。

一方、自社ローンは中古車販売店が独自に提供する分割払い制度であり、信用情報機関を通しません。審査の基準は「過去」よりも「現在の支払い能力」に置かれます。

つまり、ブラックリストに載っていても、現在安定した収入があれば審査に通る可能性が十分にあります。

販売店が自ら貸し倒れのリスクを負う代わりに、独自の基準で顧客を信頼し、車を販売する。これが自社ローンの本質です。

メリットとデメリットの再確認

自社ローン最大のメリットは、その「審査の通りやすさ」と「手続きの速さ」です。しかし、手軽さの裏にはデメリットも存在します。

自社ローンは貸金業ではないため、法律上の「金利」は発生しません。

しかし、その代わりに車両価格に「手数料」や「保証料」が上乗せされることがほとんどです。結果的に、銀行ローンなどと比べると総支払額が割高になる傾向があります。

また、完済するまで車の所有権が販売店側にある「所有権留保」が付くのが一般的で、自由に売却や譲渡ができません。

優良な自社ローン販売店の見つけ方

では、どうすれば信頼できる販売店を見つけられるのでしょうか。
以下のポイントをチェックしましょう。

  • 口コミや評判: 良い口コミだけでなく、悪い口コミにどう対応しているかを確認します。誠実な対応が見られる店舗は信頼できます。
  • 会社の規模や実績: ホームページで会社の設立年数や販売実績を確認しましょう。長年の実績は信頼の証です。実店舗があり、古物商許可番号が明記されているかも基本のチェック項目です。
  • 保証内容の確認: 購入後の保証が充実しているか、その範囲や期間が明確に示されているかを確認します。

一方で、見積もりや契約を急かしたり、手数料の内訳を曖昧にしたりする業者は「悪質業者」の可能性があります。少しでも不安を感じたら、契約しないことも必要です。

契約前に必ず確認すべきチェックリスト

契約書にサインする前に、以下の項目は必ず自分の目で確認してください。

  • 総支払額の計算: 車両本体価格だけでなく、手数料、保証料など、すべての費用を含めた「総支払額」がいくらになるのかを正確に計算・確認します。月々の支払額だけでなく、総額で判断することが重要です。
  • 契約書の熟読: 特に、支払い遅延時のペナルティや、完済前の解約(一括返済)に関する違約金の条項は念入りに確認しましょう。
  • 所有権留保の条件: ローン完済後に、どのように所有権を自分に移転するのか、その手続きと費用についても事前に確認しておくと安心です。

ブラックリスト未掲載なら低金利ローンがおすすめ

金融機関ローンは低金利

金融機関のカーローンは金利が低くおすすめです。ディーラーローンや一般的なローン会社と比べて低金利で購入することができます。

しかし、低金利なため審査が厳しく審査落ちになってしまうケースがあるでしょう。ブラックリスト未掲載は前提として、さらに、勤続年数や年収によって審査に左右されてしまいます。

借り入れが簡単なのはディーラーローン

車を購入する際のローンの中に、金融機関のローン以外でもディーラーローン、フリーローン、自社ローンといったローンがあります。

中でもフリーローンだと使い道に制限がないローンとなっており、自由にお金を利用することが出来るローンもあるでしょう。

これらのローンは金融機関ローンと違い審査は厳しくないですが金利が高くなってしまう傾向にあります。

カーローンに通りやすい中古車がおすすめ

新車は車両価格が高額で車のローンは必然的に厳しく設定されてしまっています。中古車の場合は金額、車種、年式など様々あり、自分にあった金額を見つけやすく審査にも通りやすくなるでしょう。

中古車のメリットは価格帯の幅が広い

中古車の1番のメリットとして、同じ車種でも価格帯が広い点があります。新車の場合はすべて一定金額まで下がりません。

中古車の場合は、予算のベースに合わせて車種や年式を変えることもでき、自分に必要ないオプション等がないものも選択することができるため、カーローンをするのにおすすめです。

車のローン破綻を防ぐ、購入後の鉄壁マネジメント術

「車の維持費」を正確に把握する

車を所有するには、ローンの返済以外にも様々な費用がかかります。これらを「見える化」することが管理の第一歩です。

  • 毎月の固定費: ローン返済額、自動車保険料、駐車場代、通勤などで使うガソリン代
  • 毎年の固定費: 自動車税(年に一度)
  • 不定期な特別費: 車検(2年に一度)、タイヤ交換(数年に一度)、オイル交換などのメンテナンス費用

特に見落としがちなのが、車検やタイヤ交換といった数万円から十数万円かかる「臨時出費」です。

これらに備え、「車検・整備用」として毎月5,000円〜10,000円を専用の口座に積み立てることを強く推奨します。

ローン返済を絶対遅延させないための仕組み作り

一度でも返済が遅れると、精神的な負担はもちろん、遅延損害金が発生することもあります。
延滞を防ぐためには、意志の力に頼るのではなく、「仕組み」で解決するのが最も確実です。

  • 給料日直後の自動引き落とし: ローンの引き落とし日を、給料が振り込まれる直後の日に設定しましょう。「お金があるうちに先に支払う」ことで、使い込みを防ぎます。
  • 家計簿アプリの活用: スマートフォンの家計簿アプリを使えば、日々の収支が簡単に記録でき、お金の流れを把握できます。何にいくら使っているかを知ることで、無駄遣いを減らす意識が自然と高まります。

このカーローンを「信用回復」のチャンスに変える

もし今回、保証会社を利用するローンを組むことができたなら、それは信用情報を回復させる絶好の機会です。
信用情報機関には、ローンの契約内容や返済状況が定期的に記録されます。

一度も遅れることなく返済を続け、「完済」という実績を作ること。これが、あなたの信用情報に「約束を守れる人」という新しい記録を刻むことにつながります。

過去のネガティブな情報が抹消されるタイミング(通常は完済や債務整理から5年程度)で、この新しいポジティブな実績があれば、将来的にクレジットカードの作成や、より条件の良いローンを組めるでしょう。

計画的な返済で、車と信用の両方を手に入れる

車のローンを計画的に管理することは、単に車を維持するためだけではありません。あなた自身の「信用」を一つひとつ着実に積み上げていく行為そのものです。

緻密な資金計画と、それを実行する仕組み作り。この両輪を回すことで、ローン破綻のリスクを限りなくゼロに近づけ、手に入れた車と、そして何より大切な「未来の信用」の両方を守り抜くことができるでしょう。

よくある質問

ブラックリストに載ってから何年ぐらいでローンを組めますか?

ブラックリストにのってから何年ではなく、ブラックリスト状態を解消してから最低5年が基本になります。
他社のローン、携帯代金の未払いといった未払いがない状態になってから5年がたたないとローンの審査に通らないケースがほとんどです。

ブラックリストだとカーローンは組めないですか?

ブラックリストに載っている場合はディーラーローンであってもほとんどの可能性で審査に落ちてしまいます。

ディーラーローンと言っても必ず信用機関チェックがはいってしまい、ここでブラックリスト共有をされているため審査NGになるケースがほとんどです。

ただし信用機関チェックをしないカーディーラーがやっている自社ローンの場合は審査に通るケースが多々あります。

ブラックリストでもカーローンが組めるケースは?

ブラックリストユーザーでもカーローンが組めるケースは車を担保としたローンであれば通る可能性もあります。ただし、車を担保としても落ちてしまう可能性が非常に高いです。

車のローンが400万の場合は年収いくら必要ですか?

400万円の自動車ローンを利用する場合は、年収800万円程度が必要になります。
上場企業に勤務している場合、公務員として働いている場合は審査が緩くなるケースもあるでしょう。

車のローンに落ちた場合はキャンセルができますか?

一般的にカーローンの審査に落ちてしまっても無料でキャンセルできます。マイカーローンの本審査が完了し審査に通った段階で契約が交わされるものが一般的です。

そのため審査に落ちてしまった場合は、自動的にキャンセルされるでしょう。

マイカーローンの審査が通りやすい金額はいくらですか?

マイカーローンの新規が通りやすい金額は年収の30%ほどと言われています。仮に年収400万円の人は120万円ほどであれば審査に通る可能性が高いです。

また、残価設定を行えば、300万円車でも半額を残価設定してしまえば150万になり審査は比較的通りやすいでしょう。

カーローンの仮審査はどこまで調べられるのか?

基本的には年収のチェックがメインになりますが、他にもローンがないかもチェックポイントになります。また経済状況に見合った借入希望金額になっているかも確認されるでしょう。

仮審査が通れば本審査は落ちないのか?

基本的には仮審査が通れば本審査で落ちる可能性は非常に低いです。
ただし、仮審査が通ったからといって100%審査に通るかというとそうではありませんので注意しましょう。

車のローンの仮審査は信用情報に影響するのか?

仮審査の記録は信用機関には記録されないため残りません。
複数のローンに仮審査しても他のローンに影響することがないので心配の必要は有りません。

カーローンの支払いが遅れた場合はどうなる?

カーローンの支払いが遅れた場合は、遅延損害金が発生してしまいます。また信用情報にも傷がついてしまうため、次回の借り入れが厳しくなる可能性が高いです。

この記事の監修者

湖尻純(こじり じゅん)

湖尻純(こじり じゅん)

だれでもモバイル株式会社 代表取締役

「審査不要・保証人不要でも誰でもスマホを持てる社会」を目指し、通信業界に新しい選択肢を提供。いわゆる携帯ブラックと呼ばれる方々にも通信インフラを提供できるよう、レンタルスマホやMVNO事業の改革に取り組んできた第一人者。現在は、生活保護受給者や生活に困難を抱える方々に向けて、家具・賃貸・通信など生活基盤を支えるサービスをワンストップで展開。