湖尻純(こじり じゅん)
だれでもモバイル株式会社 代表取締役
「審査不要・保証人不要でも誰でもスマホを持てる社会」を目指し、通信業界に新しい選択肢を提供。いわゆる携帯ブラックと呼ばれる方々にも通信インフラを提供できるよう、レンタルスマホやMVNO事業の改革に取り組んできた第一人者。現在は、生活保護受給者や生活に困難を抱える方々に向けて、家具・賃貸・通信など生活基盤を支えるサービスをワンストップで展開。
アコムで返済遅延が発生した初期段階から、滞納が続いた場合の最終的な法的措置(差し押さえ)に至るまでを解説します。
連絡を無視せず早めに対処しましょう。
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「たった1日遅れただけだから大丈夫だろう」
そう思っていませんか?
実は、アコムの返済期日を過ぎたその瞬間から、あなたの契約状況には、遅延(延滞)というステータスがつき、3つのペナルティが発生します。これらは時間が経つほど状況が悪化します。
返済期日の翌日から発生するのが、遅延損害金です。返済が遅れたことに対する損害賠償金のようなもので、通常の利息とは別に支払う必要があります。
アコムの通常の借入利率(実質年率)は3.0%~18.0%ですが、遅延損害金の利率は年率20.0%(実質年率)と高く設定されています。遅れれば遅れるほど、本来払う必要のなかったお金が加算されてしまいます。
さらに、次回の返済時には、遅延損害金が最優先で充当されるため、せっかく返済しても元金が全然減らないという悪循環になってしまいます。
返済が遅れると、ほぼ同時にアコムカードおよび会員ページからの新たな借入ができなくなります。
たとえ利用限度額に余裕があったとしても、その枠は一時的に凍結されるでしょう。「ATMでお金をおろそうとしたらエラーが出た」というのは、この利用停止措置によるものです。
基本的には、滞納している元金と利息、遅延損害金を全額返済し、アコム側で着金確認が取れれば、最短で当日~数日中に利用停止は解除されます。
ただし、以下のようなケースでは、返済しても利用枠が復活しない(または減額される)可能性があるでしょう。
返せばまた借りられるとは限らないのが、信用取引です。
一般的に、返済期日の翌日〜数日以内に、登録している携帯電話や自宅に電話がかかってきます。また、アプリのプッシュ通知やメール、SMS(ショートメッセージ)で連絡が入ることもあるでしょう。
「怖いお兄さんが取り立てに来るのでは?」と想像してしまうかもしれませんが、法律(貸金業法)により、威圧的な取り立ては厳しく禁止されています。
初期段階の電話内容は非常に事務的です。「〇月〇日のご返済の確認が取れておりません。いつ頃ご入金いただけますでしょうか?」といった、単なる入金予定日の確認(相談)が目的です。
担当者も丁寧な口調で対応してくれるため、着信があった場合は無視をせず、早めに対応することが重要です。
もし電話を無視し続けると、アコム側は連絡が取れない、返済の意思がないと判断します。その結果、以下のように事態が悪化していくでしょう。
初期段階であれば、電話一本で「〇日に払います」と伝えるだけで督促はピタリと止まります。
アコムの返済遅延を放置し続けると、事態はどのように悪化していくのでしょうか?ここでは、滞納日数ごとの督促内容とリスクの変化を時系列で解説します。
リスク度:★☆☆☆☆(まだ引き返せる)
返済日の翌日から数日間は、アコム側も「うっかり忘れているだけかもしれない」と考えます。そのため、対応は比較的穏やかです。
この段階であれば、電話に出て事情を話し、近日中に入金すれば大きな問題にはなりません。しかし、この連絡を無視し続けると、アコム側の対応レベルが一段階上がります。
リスク度:★★☆☆☆(家族バレの危険大)
携帯への連絡がつかない、あるいは約束した日に入金がない状態が続くと、自宅へ督促状が送られてきます。
差出人名はプライバシーに配慮し「ACサービスセンター」等の名称が使われることが多いですが、開封すれば借金の督促であることは一目瞭然です。
同居している家族がハガキを見たり開けたりしてしまい、借金が発覚するのはこの時期が最も多いパターンでしょう。
また、可能性は低いものの、法律上は自宅への訪問による督促も認められています(正当な理由のない早朝・深夜の訪問などは禁止)。
連絡を絶ち続けることは、自宅に来られるリスクを高める行為だと認識しましょう。
リスク度:★★★☆☆(社会的信用の喪失)
滞納が61日以上または3ヶ月を超えると、信用情報機関(JICC・CIC)に、延滞や異動という事故情報が登録されます。いわゆるブラックリスト入りです。
一度ブラックリストに載ると、アコムへの返済を終えても、その後5年間ほどは情報は消えません。その間、以下のような深刻なデメリットが生じます。
リスク度:★★★★☆(法的措置のカウントダウン)
長期滞納により、あなたは契約上の期限の利益を喪失します。
期限の利益とは、契約期間内であれば分割払いで少しずつ返済しても良いという権利のことです。これを失うと、アコムから以下のような通知が届きます。
「契約を解除します。残りの借金全額と遅延損害金を一括で支払ってください」
この通知は、内容証明郵便などの記録に残る形式で届くことが多く、もはや分割払いの交渉は個人の力では困難になります。
また、債権(借金を取り立てる権利)がアコムから「アイ・アール債権回収」などの債権回収会社(サービサー)へ譲渡され、別の会社から督促が来るケースもあるでしょう。
リスク度:★★★★★(財産・給料の強制没収)
一括請求にも応じない場合、アコム(または債権回収会社)は裁判所へ訴えを起こします。
ある日突然、裁判所から「特別送達」という特殊な郵便で「訴状」や「支払督促」が届きます。
これを受け取り拒否したり、無視して放置したりすると、相手の主張が全面的に認められ、強制執行(差し押さえ)が確定するでしょう。
差し押さえの対象として最も狙われやすいのが、給料です。
裁判所から勤務先へ「給料を差し押さえる」という通知が届くため、会社に借金の事実と滞納の事実が確実にバレてしまいます。
給料の最大4分の1が完済まで毎月天引きされることになり、経済的にも社会的にも追い詰められることになるでしょう。
ここでは、あなたの現在の状況に合わせて適切な解決策と連絡方法を解説します。
「口座にお金を入れておくのを忘れていた」「返済日を勘違いしていた」など、手元にお金はあるのですぐに支払える場合は、連絡不要でとにかく入金を済ませましょう。
アコム側で入金が確認できた時点で、遅延状態は解消され、利用停止などのペナルティも順次解除されます。
一刻も早く遅延状態を解消するには、以下の方法が便利です。
「入金しました」という電話連絡は基本的に不要ですが、数日以上遅れていた場合は、念のため会員ページで次回返済日や利用可能額が更新されたか確認しておくと安心です。
「給料日が3日後なので、そこまで待ってほしい」
このように、少し遅れるけれど入金の目処が立っている場合は、事前にアコムへ「次回返済期日の約束」を入れることが極めて重要です。
アコムに「〇月〇日に払います」と約束を登録すれば、その期日までは督促の電話や郵便物の送付が一時的にストップします。
電話でオペレーターと話すのが苦手な方でも、以下の方法で簡単に手続きできます。
※約束できる延長期間には限度があります(通常は当初の期日から30日以内など)
「今月は急な出費があって、どうしても決められた金額(約定返済額)が用意できない…」
そんな時の緊急回避策として、利息のみ返済(ジャンプ)という方法があります。
これは、本来支払うべき金額のうち、利息分以上の金額だけを支払うことで、特別に返済した扱いにしてくれる救済措置です。
借金の返済が遅れてしまうと、誰にも相談できず、ネット上の噂を信じて誤った行動をとってしまいがちです。
間違った対応は事態を悪化させるだけです。やってはいけないNG行動と、よくある誤解について解説します。
返済が遅れている後ろめたさから、アコムからの電話を無視したり、着信拒否設定にしたりしていませんか?これは絶対にやってはいけない最も危険な行為です。
アコム側は、返済が遅れている理由が「うっかり忘れ」なのか「返済の意思がない(踏み倒し)」なのかを判断しようとしています。電話に出れば事情があると伝わりますが、連絡を遮断すると「悪質な滞納者」「逃げている」と判断され、法的措置へのプロセスが早まってしまうでしょう。
携帯電話への連絡がつかない状態が続くと、アコムは本人と連絡を取るための正当な手段として、勤務先への電話連絡に切り替える可能性が高まります。
貸金業法という法律で、脅迫的な取り立てや暴力的な言動は厳しく禁止されています。オペレーターは非常に事務的かつ丁寧に対応してくれるため、勇気を出して電話に出ることをおすすめします。
「1日でも遅れたら会社に鬼電(猛烈な電話)が来る」という噂を聞くことがありますが、これは大きな誤解です。
貸金業法第21条では、取立行為について厳格な規制があり、正当な理由なく、勤務先や自宅以外の場所に電話や訪問を行うことは禁止されています。
あなたの携帯電話で連絡が取れている限り、アコムが会社に電話をかけることは原則としてありません。会社に連絡が来るのは、あくまで本人の携帯や自宅に何度かけても全く連絡がつかない場合に限られます。
アコムに返済を間に合わせるため、別の消費者金融から借りて返すやり方を、自転車操業と呼びます。絶対にやめましょう。
A社の返済のためにB社から借りると、一時的には凌げますが、翌月には「A社+B社」の返済が待っています。さらに借入件数が増えることで、どこからも借りられなくなった瞬間に詰みます。
他社借入を増やすのではなく、アコムに相談するか、専門家へ相談して債務整理を検討しましょう。
アコムにとって最悪なのは、連絡が取れなくなり、貸したお金が回収不能になることです。そのため、事前に相談してくれる顧客に対しては、柔軟に対応しようとする姿勢を持っています。
事情を話し、「〇月〇日なら確実に支払える」と伝えれば、頭ごなしに怒られることはありません。まずは正直に相談することが、信頼関係を守り、穏便に解決するための近道です。
返済が遅れたまま放置すればするほど、遅延損害金は日々膨れ上がり、社会的信用を失い、最終的には給料や財産を差し押さえられます。
しかし、今すぐ行動を起こせば未来は必ず変えられます。
あなたの現在の状況に合わせて、以下のいずれかのアクションをすぐ実行してください。
今すぐスマホからインターネット返済をするか、近くのコンビニATMで入金してください。これで全て解決です。
アコムのスマホアプリか電話(0120-629-215)で「次回返済期の約束」を登録してください。これで督促は止まります。
自力での解決は限界です。手遅れになる前に、弁護士や司法書士の無料相談に連絡してください。債務整理で借金を減額・ゼロにできる可能性があります。