湖尻純(こじり じゅん)
だれでもモバイル株式会社 代表取締役
「審査不要・保証人不要でも誰でもスマホを持てる社会」を目指し、通信業界に新しい選択肢を提供。いわゆる携帯ブラックと呼ばれる方々にも通信インフラを提供できるよう、レンタルスマホやMVNO事業の改革に取り組んできた第一人者。現在は、生活保護受給者や生活に困難を抱える方々に向けて、家具・賃貸・通信など生活基盤を支えるサービスをワンストップで展開。
お手元に届いた、一括返済請求書や催告書は、「あなたにはもう分割で支払う権利(期限の利益)がありません。いますぐ全額払わないのなら、法的措置(裁判・差し押さえ)に移行します」という、アイフルからの最終通告であり、裁判が始まる合図です。
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アイフルからの督促は、滞納期間によって通知のタイトルや送り主が変化し、深刻度が増していきます。
これらは「これ以上待てないので、残金をまとめて払ってください」という明確な意思表示です。多くの場合、圧着ハガキや封書で届きます。
これらが届いた場合、事態は最終段階です。「期日までに支払いがなければ裁判を起こす」という具体的な警告であり、放置すれば本当に裁判所からの通知が届くことになります。
アイフル名義ではなく、アイフルが提携している弁護士事務所や、グループ会社の「AG債権回収株式会社」から通知が届くこともあります。
これらは債権回収のプロにあなたの案件が委託された、あるいは債権が譲渡されたことを意味しており、法的措置への準備が着々と進んでいる証拠です。
お金を借りる契約をした際、あなたは「毎月決まった日に、決まった金額を返せばいい」という権利を持っています。
これを法律用語で「期限の利益」と呼びます。しかし、契約書には必ず以下の条項があります。
「返済が遅れた場合、期限の利益を喪失し、直ちに残元金全額を支払わなければならない」
一般的に、滞納が2ヶ月〜3ヶ月続くと、期限の利益は喪失します。つまり、あなたは分割で払う権利を失い、アイフルは今すぐ全額回収する権利を行使したのです。
一度失った期限の利益は、単に電話で謝った程度では復活しません。
数ある消費者金融の中でも、アイフルの動向には特に警戒が必要です。 大手消費者金融の多くが銀行グループに属しているのに対し、アイフルは独立系の企業です。
銀行のバックアップがない分、自社での資金回収に対して非常にシビアであり、回収スピードが速い傾向にあります。
口コミや専門家の見解でも、「他社に比べて裁判(支払督促・訴訟)を起こすまでの期間が短い」「和解交渉において減額に応じにくい」といった声が多く聞かれます。
まだ大丈夫だろうという甘い見込みは、アイフル相手には通用しません。通知が届いた時点で、すでに裁判所への申立て準備に入っていると考えるべきです。
稀にアイフルを騙った架空請求メールやSMSが存在します。もし、あなたがアイフルを利用したことが一切ないのであれば、それは詐欺です。絶対にリンクをクリックしたり、電話をしてはいけません。
しかし、もし現在アイフルの返済を滞納しているのであれば、届いた請求は99.9%本物です。本物の督促を詐欺だと決めつけて無視してはいけません。
本物かどうか疑わしい場合は、通知書にある連絡先ではなく、アイフルの公式サイトに記載されている正規の電話番号に問い合わせるか、会員ページにログインして状況を確認してください。
一括請求書が届いた場合、どうなるかを時系列で解説します。
アイフルの回収フローは機械的かつ迅速です。一括請求を無視し続けると、以下の流れで強制執行(差し押さえ)へと突き進みます。
裁判所からの通知は通常の郵便ではなく、特別送達という特殊な郵便で届きます。 これは郵便受けに投函されるのではなく、手渡しが原則です。
もしあなたが不在で、家族が受け取ってしまったらどうなるでしょうか?
封筒には「〇〇簡易裁判所」と物々しい記載があります。不審に思った家族が中を開ければ、あなたの借金滞納トラブルは一瞬で露見します。これが「家族バレ」の最大のリスクポイントです。
また、この通知すら無視してしまう人がいますが、私は一切反論しません。アイフルの言う通り全額払いできなければ財産を取られても文句は言いません、と認めたことになります。
反論(異議申し立て)をしない限り、自動的に敗訴が確定します。
判決が確定すると、アイフルはあなたの財産を強制的に没収できます。
特に狙われるのは以下の2つです。
裁判所からあなたの勤務先へ直接、給料を差し押さえるという通知が送られます。
これにより、手取り給与の4分の1が完済するまで毎月天引きされ、アイフルへ支払われます。会社(社長や経理担当)に借金滞納と裁判沙汰が完全にバレて会社に居づらくなり、退職に追い込まれるケースも少なくありません。
アイフルが把握している銀行口座(引き落とし口座など)が狙われます。差し押さえられた時点での預金残高が没収され、残高が0円になることもあります。給料日直後に実行されると、その月の家賃や光熱費さえ払えなくなります。
動産(家財道具)や不動産(自宅)も対象になり得ますが、手続きの費用対効果から、まずは確実に回収できる給与と預金が狙われるのが一般的です。
長期滞納(61日以上または3ヶ月以上)をしている時点で、信用情報機関(JICCやCIC)には事故情報として、異動が登録されています(いわゆるブラックリスト入り)。
これに加え、裁判所での法的手続きが取られると、その記録も残る可能性があります。将来的に借金を完済したとしても、クレジットカードの作成や住宅ローンの審査に通ることは、今後5年〜10年単位で絶望的になるでしょう。
以下の、3つのNG行動だけは絶対にやめてください。
「アイフルへの支払いのために、別の消費者金融やカードローンで借りてくる」
これは典型的な、多重債務です。一括請求されている状態で審査に通る可能性も低く、借金を借金で返す自転車操業は、破綻を早めるだけです。
誠意を見せれば待ってくれるはずと、自分でアイフルに電話をしようとしていませんか?
それは絶対にやめてください。2つの大きなリスクがあります。
法律知識のない個人が「分割にしてください」と頼んでも、「一括以外は認めない」「今日中に一部でも入金しろ」と詰め寄られ、不利な条件を飲まされます。
将来利息のカットなどの有利な条件を引き出すのは、素人には不可能です。
電話で「もう少し待ってください」「少しなら払えます」と発言することは、法的に借金があることを認めました(債務の承認)と見なされます。これにより、時効のカウントがリセットされ、借金をゼロにするチャンスを自ら捨ててしまいます。
払えないからもう知らないと無視を決め込んでも、借金はなくなりません。むしろ、遅延損害金(年率20.0%程度)が毎日加算され続け、請求額は天文学的な数字に膨れ上がります。
現代社会において、金融機関から完全に逃げ切ることは不可能です。
正しい初動は、最終返済日はいつだったか?を確認することです。
もし、最後の返済から5年以上が経過している場合、法的な手続き(時効の援用)を行うことで、借金の支払い義務を法的にゼロにできる可能性があります。
しかし、この時効は自動的には成立しません。自分から時効を援用しますと内容証明郵便で通知する必要があります。
5年経過していても、うっかりアイフルに電話をして「払います」と言ってしまったり、1円でも入金してしまうと、その瞬間に時効は中断(リセット)されます。
時効かもしれないと思ったら、アイフルへの連絡は一切せず、直ちに弁護士や司法書士に時効の調査を依頼してください。
一括請求を無視してはいけない、自力交渉も無理ならどうすればいいのか? それは、国が法律で認めた借金救済措置、債務整理を行うことです。
債務整理とは、弁護士や司法書士に依頼し、法的な手続きを通じて借金を減額したり、支払いの免除や猶予を受けたりする方法の総称です。
借金を踏み倒すのではなく、現実的に返済可能な計画に作り直す、あるいは経済的な再生を図るための前向きな手続きです。
アイフルからの一括請求に対し、多くの人が選択するのが任意整理です。
裁判所を通さず、弁護士や司法書士が代理人となってアイフルと直接交渉を行います。
最大の目的は、一括請求を白紙に戻し、長期(3年〜5年程度)の分割払いで和解することです。さらに、これから払うはずだった将来利息や遅延損害金を全額カットする交渉も行います。
これにより、毎月の返済額は大幅に下がり、元金だけを確実に返していけば完済できる状態を作れるでしょう。また、裁判所を使わないため、家族や会社にバレずに内密に進めやすい点も大きなメリットです。
ネット上では、アイフルは任意整理に応じないという噂もあります。確かにアイフルは個人での交渉には冷徹ですが、法律の専門家が介入した場合は別です。
訴訟コストをかけるよりは、専門家と和解して確実に回収した方が得策だと判断するため、多くのケースで分割払いの和解に応じてくれます。
借金総額があまりに大きく、分割にしても返済不能な場合は、より強力な手続きを検討します。
裁判所に申し立て、借金を最大で5分の1〜10分の1程度まで大幅に減額する手続きです。住宅ローン特則を利用すれば、持ち家を残したまま、その他の借金を圧縮できます。
裁判所で、支払い不能と認められれば、全ての借金の支払い義務が免除になります。
一定の財産(99万円を超える現金など)は処分されますが、戸籍に載ることも、選挙権がなくなることもありません。生活必需品は手元に残るため、ゼロからの再スタートが可能になります。
専門家と契約を結ぶと、即日〜翌日にはアイフルへ受任通知(介入通知)が発送されます。貸金業法21条により、この通知がアイフルに届いた時点で、本人への督促・取り立て行為は一切禁止されるでしょう。
鳴り止まなかった電話も、ポストへの通知も、すべてピタリと止まります。