湖尻純(こじり じゅん)
だれでもモバイル株式会社 代表取締役
「審査不要・保証人不要でも誰でもスマホを持てる社会」を目指し、通信業界に新しい選択肢を提供。いわゆる携帯ブラックと呼ばれる方々にも通信インフラを提供できるよう、レンタルスマホやMVNO事業の改革に取り組んできた第一人者。現在は、生活保護受給者や生活に困難を抱える方々に向けて、家具・賃貸・通信など生活基盤を支えるサービスをワンストップで展開。
「毎月ちゃんと返済しているのに、なぜか利用残高が減らない…」
「リボ払いの手数料って、こんなに高かったの?」
そんな終わりの見えない返済に、不安や焦りを感じていませんか?
リボ払いのループから抜け出し、あなたの状況に合わせた解決策を5つのステップで徹底解説します。
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リボ払い(リボルビング払い)とは、クレジットカードの利用金額や件数にかかわらず、あらかじめ設定した一定の金額を毎月支払っていく方式のことです。
一見、月々の支出が安定して家計管理が楽になるように思えますが、その手軽さの裏には注意が必要です。
リボ払いの支払方式は、主に「定額方式」と「残高スライド方式」の2つに大別されます。
定額方式は利用残高にかかわらず、毎月の支払額(元金+手数料)が常に一定の方式です。
残高スライド方式は利用残高に応じて、毎月の支払額が変動(スライド)する方式です。
例えば「残高20万円までは月1万円、10万円以下になったら月5千円」のように、残高が減ると月々の支払額も減るのが特徴です。支払額が減るため楽に感じますが、その分返済期間が長引き、支払う手数料総額が増える原因にもなります。
よく混同されがちな、分割払いとの決定的な違いは、支払回数の確定にあります。分割払いは会計時に支払回数を決め、その買い物ごとに返済計画が完結します。
一方、リボ払いは利用残高全体に対して毎月定額を返済していくため、新たに追加で利用すると残高が増え、返済のゴールがどんどん先延ばしになってしまいます。
リボ払いの返済が長期化する最大の原因は、手数料(金利)の高さにあります。
多くのクレジットカード会社では、リボ払いの手数料率を実質年率15.0%前後に設定しています。これは消費者金融のカードローンとほぼ同水準であり、決して低いとは言えません。
毎月の支払額にはこの手数料が含まれているため、支払った金額のすべてが元金の返済に充てられるわけではないのです。
30万円をリボ払い(実質年率15.0%)で、毎月1万円ずつ返済した場合
1回目の支払い(1万円)の内訳
支払った1万円のうち、実に3,750円が手数料で、元金はわずか6,250円しか減っていません。
この状態で返済を続けると、返済総額は約40万円、手数料だけで約10万円も支払うことになり、完済までには3年以上かかる計算になります。
お手元の利用明細書を確認する際は、ご請求額だけを見るのではなく、元金充当額と手数料の内訳を必ずチェックしてください。
「自分はリボ払いを選択したつもりはない」という方でも、意図せずリボ払いになっている、隠れリボの可能性があります。
特に注意したいのが、クレジットカード入会時に設定される、自動リボサービスです。
これは、一度登録すると店舗で「1回払い」と伝えても、自動的にすべての支払いがリボ払いに変更されてしまうサービスです。ポイント還元のキャンペーンなどをきっかけに、知らず知らずのうちに登録しているケースが少なくありません。
また、スーパーのレジなどで「お支払いはリボ払いでよろしいですか?」と聞かれ、よくわからないまま「はい」と答えてしまうのも危険です。
クレジットカード会社の会員専用サイトや公式アプリにログインし、「お支払い方法の確認・変更」といったメニューから現在の設定を確認できます。
もし、自動リボに設定されていた場合は、すぐに解除手続きを行いましょう。
リボ払いの返済期間を短縮し、支払う手数料を減らすための効果的な方法はいくつも存在します。
資金状況に合わせて4つの方法をご紹介します。
リボ払いの残高を効率的に減らすための最も強力な手段が、繰り上げ返済です。これは、毎月の決められた返済額とは別に、任意のタイミングで追加の返済を行う方法です。
繰り上げ返済の最大のメリットは、支払った金額がほぼ全額、元金の返済に充てられる点にあります。
通常返済では支払額の多くが手数料に消えてしまいますが、繰り上げ返済で元金そのものを直接減らせば、将来発生するはずだった手数料を大幅にカットでき、結果として返済期間も劇的に短縮できます。
ボーナスや臨時収入があった時は、「まとまったお金がないと意味がない」と思わず、数千円、1万円といった少額からでも積極的に行いましょう。
繰り上げ返済の手続きは、カード会社によって異なりますが、主に以下の方法があります。
もし手元の資金に十分な余裕があるのなら、一括返済でリボ払いを完全に終わらせてしまうのが理想的です。
最大のメリットは、将来発生するはずだった手数料をすべてゼロにできること、そして「まだ返済が残っている」という精神的なプレッシャーから解放されることです。
ただし、一括返済を行う際は、生活に必要な資金まで使い込んでしまわないよう、生活防衛資金を確保した上で、余裕資金の範囲内で行いましょう。
一括返済を希望する場合は、まずカード会社に電話やWebサイトで連絡し、返済希望日時点での正確な返済総額(元金+日割り計算された手数料)を確認する必要があります。
金額確定後、指定された方法(主に銀行振込)で支払うのが一般的です。
「繰り上げ返済するほどのまとまったお金はないけれど、少しでも早く返済を進めたい」という方におすすめなのが、毎月の返済額の増額です。
例えば、毎月の返済額を3,000円増やすだけでも、その3,000円はほぼ元金の返済に充てられるため、着実に完済へのスピードは上がります。年間で考えれば36,000円も多く元金を減らせる計算です。
多くのカード会社では、会員専用サイトやアプリから簡単に月々の支払額を変更できます。「今月だけ増額する」「恒久的に増額する」など、柔軟に設定できる場合が多いので、ご自身の家計状況に合わせて調整しましょう。
返済努力を無駄にしないために、返済中はこれ以上リボ払いの残高を増やさないようにしましょう。
リボ払いの返済中は、可能な限りそのクレジットカードの利用を控えるか、利用したとしても必ず「1回払い」を指定しましょう。
特に、年会費無料などの特典がある代わりに支払方法が自動的にリボ払いになる「リボ払い専用カード」をお持ちの場合は注意が必要です。このカードを使い続ける限り残高は増え続けてしまいます。
複数社のリボ払いが積み重なって管理が追いつかない、という状況に陥っていませんか?
A社に50万円、B社に30万円、C社に20万円…といったように借入先が分散すると、返済日や金利の管理が複雑になり、返済計画そのものが破綻しやすくなります。
このような多重債務の状況を解決する有効な手段が、おまとめローンです。
おまとめローンとは、複数の金融機関からの借入れを、新たな一つのローンに借り換えて一本化するための専用商品です。
例えば、3社から合計100万円の借入れがある場合、おまとめローンで100万円を借り、そのお金で3社すべてを完済します。これにより、その後の返済は新たに契約した1社に対してのみ行えばよくなるでしょう。
この仕組みを活用するメリットは2つあります。
1つ目は金利の引き下げです。一般的に、借入額が大きくなるほど金利は低くなる傾向があります。リボ払いの年率15.0%前後に対し、より低い金利のおまとめローンに借り換えることで、毎月の手数料負担と返済総額を削減できる可能性があるでしょう。
2つ目は返済管理の簡素化です。毎月複数あった返済日が月1回に集約されるため、「うっかり返済を忘れた」といった事態を防げます。
「カードローンの借り換え」と似ていますが、おまとめローンは複数社の借入れをまとめることを目的とした商品であり、借入額が高額になる傾向があるのが特徴です。
現在よりも低い金利に借り換えられれば支払う手数料総額を減らせる点、毎月の返済額を下げ月々のキャッシュフローに余裕が生まれる可能性がある点、返済先が一つになり返済計画が立てやすく管理が楽になる点が挙げられます。
誰でも利用できるわけではなく現在の収入や信用情報に基づき審査が行われる点、審査の結果現在のリボ払いの金利と大差ない、あるいは高くなる可能性もゼロではない点、月々の返済額を低く設定するために返済期間を長くしすぎるとたとえ金利が下がっても結果的に支払う手数料総額が増えてしまうケースがある点が挙げられます。
おまとめローンは、主に銀行と消費者金融が提供しています。それぞれに特徴があるため、自分の状況に合わせて選ぶことが大切です。
| 項目 | 銀行系おまとめローン | 消費者金融系おまとめローン |
|---|---|---|
| 金利 | 低い傾向にある | 銀行系よりは高い傾向にある |
| 審査 | 厳しい傾向にある | 比較的柔軟な傾向にある |
| 融資スピード | 時間がかかる(数日〜数週間) | 早い(最短即日も) |
「Web等で申し込み → 必要書類の提出 → 審査 → 契約 → 融資」となります。
審査では、本人確認書類や収入証明書類のほか、現在の借入状況がわかる書類(利用明細書など)の提出を求められます。
審査では、安定した収入があるか信用情報に傷がないかなどがチェックされます。
注意点として、おまとめローンで完済した元のクレジットカードの扱いがあります。
借入残高がゼロになったカードをそのまま持ち続けると、いつでもまた使えるという安心感から、再びリボ払いを利用してしまい、借金が以前より膨れ上がるという事態に陥りかねません。
おまとめローンを利用する際は、元のカードを必ず解約しましょう。
「二度とリボ払いで悩まない生活」を手に入れるために不可欠なのが、日々の家計管理の仕組みと、お金に対する健全な考え方です。
現在の利用上限額は、本当にあなたにとって必要ですか?カード会社の会員サイトなどから、ご自身の月収に見合った、あるいは「これ以上は使わない」と決めた無理のない金額に、利用上限額を引き下げておきましょう。
物理的な制限を設けることが、使いすぎの最も効果的な抑止力となります。
今後のカード決済は、すべて「1回払い」を基本原則とします。
例えば、店頭で「リボ払いにすればポイントが付きます」などと勧められても断りましょう。
「ポイント〇倍」や「限定特典」といった言葉に惹かれて、不必要な買い物をしていないでしょうか。
クレジットカード会社は、あなたにもっとカードを使ってほしいからこそ、魅力的なキャンペーンを展開します。
あくまでも「必要なものを買うついでにポイントが貯まる」と考え、ポイントのために支出を増やす本末転倒な行動は避けましょう。
リボ払いに頼ってしまう根本的な原因は、お金の流れを把握できていないことにあります。まずは自分の家計を見える化し、支出を正確に把握することから始めましょう。
手書きの家計簿が苦手な方でも、今は便利なツールがたくさんあります。クレジットカードや銀行口座と連携して支出を自動で記録してくれる家計簿アプリを使えば、お金の流れを可視化できます。
また、シンプルなExcelやスプレッドシートで、「収入」「固定費」「変動費」を管理するだけでも十分効果的です。
家計を把握できたら、次は支出の削減です。特に効果が大きいのが、毎月必ず出ていく固定費の見直しです。
スマートフォンの料金プラン、利用していないサブスクリプションサービス、保険料など、一度見直すだけで継続的な節約につながります。
原則としてリボ払いは避けるべきですが、冠婚葬祭や急な病気・ケガなどで、貯蓄だけではどうしても足りないという場合に、最後の選択肢として検討します。
ただし、その場合でも「明確な短期返済計画を立ててから利用する」というのが鉄則です。
利用する金額を必要最低限に抑え、いつまでに、どのような方法で完済するのか(例えば、3ヶ月後のボーナスで繰り上げ返済するなど)を決めてから利用してください。
リボ払いを便利な支払い方法の一つと捉えるのではなく、実質年率15.0%前後の高金利な借金と考えましょう。
何かを買うときに「リボ払いでいいか」と考えるのは、「この品物のために、年利15.0%のローンを組んでも良いか?」と自問自答するのと同じと言えます。そう考えれば、ほとんどの買い物でその答えが「No」であることに気づくはずです。
自力での解決が困難な場合、専門家や公的機関の力を借りることは、決して恥ずかしいことではありません。
支払いを延滞・滞納してしまうと、以下のような深刻なリスクが発生するでしょう。
1つ目は遅延損害金の発生です。返済日の翌日から、通常の取引手数料とは別に、年率20%前後という非常に高い利率の「遅延損害金」が加算され、借金が雪だるま式に増えていきます。
2つ目は信用情報機関への登録(ブラックリスト)です。延滞が2〜3ヶ月続くと、その情報が信用情報機関に登録されます。これにより、今後5年〜10年程度、新たなクレジットカードの作成、住宅や自動車のローン契約、スマートフォンの分割購入などが極めて困難になるでしょう。
3つ目はカードの強制解約と一括請求です。最終的にはクレジットカードが強制的に解約され、残っている借金全額の一括返済を求められます。これに応じられない場合、裁判や給与の差し押さえといった法的手続きに移行する可能性があるでしょう。
いきなり弁護士に相談するのはハードルが高いと感じる方は、まず中立的な立場で相談に乗ってくれる、無料の公的機関を利用しましょう。
日本クレジットカウンセリング協会(JCCO): 消費者保護の観点から、多重債務問題の相談に応じてくれる公益財団法人です。無料でカウンセリングが受けられます。
公的機関などへの相談の結果、法的な手続きが必要と判断された場合、債務整理という選択肢があります。
法律に基づいて借金を減額または免除し、生活の再建を図るための手続きで、主に以下の3種類があります。
1つ目は任意整理です。これは裁判所を通さず、弁護士などが代理人となってカード会社と直接交渉し、将来発生する手数料のカットや、3年〜5年での分割返済などを目指す方法であり、最も多く利用されています。
2つ目は個人再生です。裁判所に申し立て、借金を大幅に(5分の1〜10分の1程度に)減額してもらい、その金額を原則3年で分割返済していく方法であり、住宅ローンが残っていても家を手放さずに手続きできる場合があります。
3つ目は自己破産です。裁判所に返済不能であることを認めてもらい、税金などを除くほとんどの借金の支払義務を免除してもらう方法です。生活に最低限必要な財産以外は手放すことになりますが、借金をゼロにして人生を再スタートするための最終手段と言えます。
債務整理を検討するなら、法律の専門家である弁護士や司法書士への相談が不可欠です。
専門家はあなたの状況を法的な観点から分析し、最適な解決策を提案してくれます。
多くの法律事務所では、借金問題に関する「初回無料相談」を実施しています。まずはこれを利用し、複数の専門家と話してみて、信頼できると感じる人を見つけるのが良いでしょう。
依頼が成立すると、専門家はすぐに各カード会社へ「受任通知」を送付します。この通知が届いた時点ですべての督促や取り立てがストップします。これだけで、精神的な負担は劇的に軽くなるはずです。
相談に行く際は、①どの会社から、②いくら借りているかの一覧、③クレジットカードや利用明細書、④収入の状況がわかるもの(給与明細など)を持参すると、話がスムーズに進みます。
リボ払いの返済は、仕組みを正しく理解し、計画的に行動すれば、必ず終わりが見えてきます。
まずは、ご自身の利用明細を確認し、繰り上げ返済や返済額の増額といった、今すぐできることから始めてみましょう。
もし複数のリボ払いや高額な残高で悩んでいるなら、おまとめローンも有効な選択肢です。そして、どうしても返済が苦しい場合は、決して一人で抱え込まず、専門の相談窓口を頼ってください。