湖尻純(こじり じゅん)
だれでもモバイル株式会社 代表取締役
「審査不要・保証人不要でも誰でもスマホを持てる社会」を目指し、通信業界に新しい選択肢を提供。いわゆる携帯ブラックと呼ばれる方々にも通信インフラを提供できるよう、レンタルスマホやMVNO事業の改革に取り組んできた第一人者。現在は、生活保護受給者や生活に困難を抱える方々に向けて、家具・賃貸・通信など生活基盤を支えるサービスをワンストップで展開。
チャージ式で比較的安く使える携帯は、審査不要で短期間持っても負担が少ないため、現在でもニーズがある契約形式となっています。
しかし、プリペイド携帯は近年はソフトバンクのみプリペイド携帯を展開しており、取り扱いも少ないため購入場所や契約方法が分からずに困っている方も多いのではないでしょうか。
今回はソフトバンクプリペイド携帯の概要やメリット・デメリットにくわえて実際の利用イメージなどの基礎知識を紹介します。
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ソフトバンクのプリペイド携帯は事前にチャージした金額分のみ料金が発生する携帯電話です。
実際に掛かる利用料金や使用できる機種、取り扱い店舗といった情報をチェックしてみましょう。
ソフトバンクのプリペイド携帯は4Gスマートフォンの場合、2〜30日間パケットが定額で使えるプランを選んで利用します。
チャージは一回につき4,000、5,000円、10,000円の3種類から選べます。
契約時は事務手数料がオンラインだと3,850円、店頭だと4,950円が発生しますが、プリペイド用の機種を購入すると各機種に合わせた無料チャージがついてくるため、手持ちの機種がない方でも気軽に契約できるのがメリットです。
ソフトバンクのプリペイド携帯の対象機種は、2026年地点で2機種があります。
LINEやSMSなどを使用する場合はmoto g53s 5Gがおすすめですが、子供に持たせる場合や生活保護受給期間で通話のみ利用する場合はSimplyがおすすめです。
ソフトバンクのプリペイド携帯はソフトバンクの公式オンラインショップまたはソフトバンクショップで取り扱っています。オンラインの場合はサイトの手順に沿って必要情報の記入や本人確認書類を送って手続きを行うだけ。
ショップでの購入も同様の手続きを行いますが、待ち時間がかかるため、購入日当日からの利用にこだわりがなければ、オンラインでの手続きの方が待ち時間が少なくておすすめです。
プリペイド携帯は他社からの転入(MNP)にも対応しています。MNPを行う時は転出元から予約番号を発行してもらった後、本人確認書類などを用意して契約を行ってください。
ソフトバンクのプリペイド携帯は機種代や利用料金の相場が安いこと以外にも、以下3点のメリットがあります。
通常の携帯電話の契約は一定の期間以内にMNPや解約を行うと解約料金が発生しますが、プリペイド携帯は契約期間の縛りがなく、チャージしたときだけ使うため、解約料金が発生しません。
そのため、緊急時に携帯を1台増やしたいという方にもおすすめです。
プリペイド携帯は利用する前にチャージして使うため、事前に支払い金額が決まっています。そのため予算管理がしやすく、料金の不正請求や支払いトラブル、使いすぎを防げるというメリットもあるのです。
過去にキャリア決済の使いすぎで料金が支払えなくなった方にも、予算管理の練習としてプリペイド携帯を使用するのがおすすめと言えるでしょう。
過去に料金支払いの遅延や延滞、強制解約などを経験すると契約時に行う割賦や信用情報の審査が通らなくなることがあります。
しかし、プリペイド携帯は機種代が5万円以下と安く、審査もないため審査が通りづらい方でも持ちやすいのがメリットです。
プリペイド携帯は予算管理がしやすくて手軽に持てるのがメリットですが、デメリットとしては以下の点が挙げられます。
近年はパケットや通話し放題の料金プランやオプションが主流となっていますが、プリペイド携帯は、通話やデータ通信に利用する金額を事前にチャージして使用します。
そのため、使い放題の感覚で通話やデータ通信を使ったり、チャージを繰り返していると利用料金が割高になってしまうのです。
ソフトバンクプリペイド携帯の契約手順の詳細は以下になります。
オンラインの場合は発送〜到着までに2〜3営業日かかることを加味して契約を行いましょう。
MNPの場合は、転出元の通信会社のWebサイトや専用ダイヤルからMNP予約番号という「番号の移転のために必要な番号」を取得してから行います。
ソフトバンクのプリペイド携帯はクレジットカードの引き落とし、または専用のプリペイドカードをコンビニエンスストアやソフトバンクショップなどで購入してチャージを行います。
クレジットカード経由でのチャージはMy SoftBankのアクセスが必要になります。パスワードを忘れてしまった方は予めログインできるように設定しておきましょう。
プリペイド携帯のためにチャージした料金には使用期限があります。有効期限は登録の翌日から60日間です。
パケット使用量などを都度確認し、支払状況に応じてチャージを調整するようにしましょう。
ソフトバンクのプリペイド携帯(シンプルスタイル)を利用する上で、絶対に知っておかなければならないのが有効期限のルールです。
一般的な携帯契約とは異なり、プリペイド携帯には毎月の請求書が届きません。
そのため、いつの間にか期限が過ぎてしまい、「久しぶりに使おうと思ったら解約されていた」「大切な電話番号が消滅してしまった」というトラブルが後を絶ちません。
このような場合を防ぐために、プリペイド特有の「2段階の期限」の仕組みを理解しておきましょう。
プリペイド携帯には、以下の2種類の有効期限が存在します。
多くの人が①の期限だけを見て焦ってしまいますが、本当に怖いのは②の期限です。
利用有効期間(チャージ残高の期限):60日間
プリペイドカードなどでチャージしたお金(残高)が使える期間です。チャージ登録をした翌日から60日が経過すると、残高がまだ残っていても「0円」になり、自分から電話をかけたりメールを送ったりすることができなくなります。
電話番号有効期間(契約自体の期限):360日間
上記の「利用有効期間(60日)」が終了した翌日からスタートする期間です。この期間中は、残高がなく電話をかけることはできませんが、「電話番号自体は生きている」状態です。
つまり、チャージをしてから最大420日間(約1年2ヶ月)は、何もしなくても電話番号を持ち続けることができます。
しかし、この360日間の間に一度も追加チャージを行わなかった場合、自動的に解約(電話番号の消滅)となります。一度消滅した番号は、二度と復活させることはできません。
この仕組みを逆手にとれば、プリペイド携帯は非常に安価に電話番号を維持することが可能です。
電話番号維持(着信専用)を目的とした場合のコストをシミュレーションしてみましょう。
番号維持サイクル
このサイクルを繰り返す場合、理論上は「420日ごとに3,000円」のコストで電話番号を維持できる計算になります。月額換算すると約214円です。
これは、一般的な格安SIMの最安プラン(月額数百円〜1,000円程度)と比較しても圧倒的な安さです。
普段はWi-Fiで使い、電話は受けるだけという使い方であれば、これほどコストパフォーマンスに優れた維持方法はありません。
非常に安く維持できる反面、最大のリスクは通知がないことです。請求書が届かないため、生活の中で期限を思い出すきっかけがありません。
電話番号を守るために、契約直後に以下の対策を必ず行ってください。
スマホのカレンダーアプリに、次回のチャージ期限(利用開始から約1年後)を登録します。
ギリギリの360日後ではなく、余裕を持って「330日後」あたりに設定し、「プリペイドチャージ必須」と通知が出るように設定しましょう。
今の有効期限がいつまでなのかは、My SoftBank(Web)または電話(1400番)でいつでも確認できます。「誕生日に確認する」「年末に確認する」など、自分なりのルールを決めておくのも有効です。
プリペイド携帯は、放置すれば消えるという緊張感を持って管理しましょう。
ソフトバンクのプリペイド携帯(シンプルスタイル)を利用する上で、最大のネックとなるのがパケット通信料です。
3GBプランで5,478円という価格設定は、一般的な月額プランと比較すると決して安くはありません。使い放題の感覚で動画やSNSを楽しんでいると、あっという間にチャージ残高が底をつき、割高になってしまいます。
しかし、Wi-Fiをフル活用すれば維持費を極限まで抑えられます。
パケット代を節約するには、プリペイドスマホのモバイルデータ通信を災害時やWi-Fiがない場所での地図確認など、緊急時に使うものと考えましょう。
普段のウェブ閲覧、動画視聴、アプリのダウンロードといったデータ通信量の多い作業は、すべてWi-Fi環境下で代替します。
自宅にWi-Fi環境がある場合はもちろん、外出先でも意識的にWi-Fiを探す癖をつけるだけで、有料のパケット購入頻度を数ヶ月に1回、あるいはそれ以下に減らすことも夢ではありません。
自宅にネット環境がない場合や外出中でも、街中には無料で利用できるフリーWi-Fiが溢れています。
フリーWi-Fiは便利ですが、セキュリティには注意が必要です。鍵マークがついていない暗号化されていないWi-Fiには接続しないようにしましょう。
また、フリーWi-Fi接続中は、クレジットカード情報の入力やネットバンキングの利用は避けてください。
ソフトバンクプリペイドで販売されている「moto g53s 5G」には、無駄なパケット通信を自動で防いでくれる便利な機能が搭載されています。
購入したらすぐに以下の設定を行いましょう。
データセーバーは、バックグラウンドでのアプリの通信をブロックしてくれる機能です。
Google Playストアのアプリ更新は大量のデータを消費します。
これらの設定とWi-Fi活用を組み合わせて通信費の節約を目指しましょう。
携帯電話の契約で迷っている方のために、
の3つを比較してみました。それぞれの特徴を知り、今のあなたの状況にベストな選択をしましょう。
以下の3つから自分に近いものを選んでみましょう。
「1ヶ月も使わない」「端末ごと借りたい」という超短期の利用なら、レンタルが手軽です。解約金や複雑な手続きを気にする必要がありません。ただし、長期利用になると割高で、電話番号は自分のものにはなりません。
もし過去に未払いなどのトラブルがなく、クレジットカードも持っているなら、LINEMOやUQ mobileなどの一般的な格安SIMが最もコスパが良いです。月額1,000円以下で電話番号を持てるプランも豊富です。
「過去の滞納でブラックリストに入っている」「クレジットカードがない」という方には、ソフトバンクプリペイドが最適です。
「どこにも契約できないかも…」と諦める前に、ソフトバンクプリペイドを検討してください。
初期費用(機種代と事務手数料)さえ用意できれば、面倒な月額契約や厳しい審査の壁を越えて、あなたの名前で使える携帯電話をすぐに手に入れることができます。
電話番号がないという社会的ハンデを解消し、再スタートを切るためのツールとして、プリペイド携帯は賢い選択肢と言えるでしょう。
プリペイド携帯は日数に限りがあるため、利用期間が決まった方や海外出張時の一時帰国用として持つのもおすすめです。
しかし、クレジットカードがブラックの方の場合はチャージ方法が限られているため、不便を感じることもあるでしょう。
近年は日数限定で持つための携帯は、プリペイドだけではなくスマホレンタルなどもあります。両者の特徴やメリット・デメリットなどをチェックしながら自分に合う携帯の持ち方を選んでみてください。