湖尻純(こじり じゅん)
だれでもモバイル株式会社 代表取締役
「審査不要・保証人不要でも誰でもスマホを持てる社会」を目指し、通信業界に新しい選択肢を提供。いわゆる携帯ブラックと呼ばれる方々にも通信インフラを提供できるよう、レンタルスマホやMVNO事業の改革に取り組んできた第一人者。現在は、生活保護受給者や生活に困難を抱える方々に向けて、家具・賃貸・通信など生活基盤を支えるサービスをワンストップで展開。
一定の期間のみの所有を目的としたスマホを探している方に向けて、プリペイドスマホの基本知識やレンタルスマホとの違いを解説します。
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プリペイドスマホとは、事前にプリペイドカードを購入して使用するスタイルのスマートフォンです。決められた日数分のパケット分のカードを購入して、一定の期間のみ使用できます。
近年、プリペイドスマホを利用する人は少なくなっていますが、以下2点のメリットがあります。
一般的なスマートフォンは使用した分の通信量を翌月に支払って使いますが、パケット回線を使いすぎると月々の支払いが高額になることがあります。
一方、プリペイドで使えるパケット通信量や通話料は先払いした分のみ使える仕様のため、使いすぎや多額な請求を防ぐことができるでしょう。
多くのプリペイドスマホは通信料のみを支払って使うため、月々の料金が格安で使えます。基本料金は無料。日数分のみのパケット通信が使えるカードを購入するだけのため、Wi-Fi環境を利用するとより安く使えるでしょう。
プリペイドスマホは毎月の使用量が格安で利用できますが、購入のしづらさやパケット通信の面でデメリットが生じることもあります。
従来はプリペイドケータイが多く普及されいましたが、2年契約で携帯電話を使用するスタイルが普及してからは、取り扱いキャリアが少なくなりました。現在、プリペイドスマホは大手通信会社ではソフトバンクのみ取り扱っています。
プリペイドスマホは月々の料金が安い分、利用できるパケット通信料が少なくなっています。大容量の動画などを頻繁に観る場合は事前にパケット使用量を確認してから購入しましょう。
「プリペイドスマホ=特定の事情がある人のためのもの」というイメージをお持ちではありませんか?
実は、契約期間の縛りがなく、前払い式で使いすぎを防げるという特性は、私たちの日常にあるちょっと困った悩みを解決するのに最適なツールです。
海外在住の方が日本に一時帰国する場合や、1〜2ヶ月程度の短期出張の際、日本の携帯電話番号が必要になることは多々あります。
しかし、一般的な携帯キャリアで契約しようとすると、事務手数料がかかるだけでなく、短期間での解約はブラックリスト入りのリスクを伴うこともあるでしょう。
また、レンタルWi-Fiでは電話番号が持てないため、銀行の手続きや予約連絡に不便を感じることも。
プリペイドスマホなら、必要な期間分だけチャージして利用し、帰国や出張が終わればそのまま利用を終了できます。面倒な解約手続きや違約金の心配が一切ないため、短期滞在の通信手段として最もストレスフリーな選択肢と言えるでしょう。
「子供にスマホを持たせたいけれど、ゲーム課金や長時間の通話で高額請求が来るのが怖い」
そんな保護者の方にとって、プリペイドスマホはとても便利です。
一般的なスマホの利用制限機能は設定が複雑なこともありますが、プリペイドスマホの仕組みはシンプルです。チャージした金額分しか使えない。これに尽きます。
残高がなくなれば自動的に通信が止まるため、知らない間に数万円を使われていた、という事故は物理的に起こりません。
「今月はお小遣いの範囲内でやりくりしてね」と端末を渡すことで、お子様自身の金銭感覚やデータ管理能力を養う教育的なメリットも期待できます。
地域のイベント運営、サークル活動、あるいは冠婚葬祭の幹事など、不特定多数の人と連絡を取り合う必要があるシーンでもプリペイドスマホは活躍します。
個人のプライベートな携帯番号を公開したり、LINEを交換したりすることに抵抗がある場合、その期間だけ使える専用の連絡先としてプリペイドスマホを用意するのがスマートです。
端末ごと共有できるため、日中はAさんが担当、夜間はBさんが担当といったように、当番制で電話番をする際にもスムーズに引き継ぎができます。プロジェクト終了後はそのまま利用を停止すればよいため、個人情報管理の観点からも安心です。
大手キャリアでも大規模な通信障害が発生し、スマホが繋がらないことで仕事や生活に支障が出るケースが増えています。
そんなもしもの備えとして、メイン回線とは異なる通信キャリアの回線を使ったプリペイドスマホ(またはプリペイドSIM)は最適です。
普段はWi-Fi運用や最低限のチャージで維持しておき、メインのスマホが圏外や障害で使えなくなった時だけ緊急用として活用する。
月額基本料がかからない(または非常に安い)プリペイドなら、お守りとしての維持費も最小限に抑えられます。
プリペイドはガラケーの利用者が多かった時代から存在したサービスですが、事前に下調べをして、安心できるものを選びたいものです。ここからは、プリペイドスマホが契約できる会社や利用面などの基礎知識を紹介します。
プリペイドスマホが買える通信会社は以下3社がメインになります。
大手キャリアのプリペイドは料金が比較的高くて機種に制限がありますが、大手キャリア回線を使用したい方や、山間部や地下での利用が多い方におすすめです。
グロモバSIMはプリペイドSIMのみを展開するサービスです。プランは7日、15日、30日プランの中から選べるため、短期での仕事や旅行などでの仕事にもおすすめと言えます。
レクモバはスマホも購入できるプリペイドスマホサービスです。AndroidだけではなくiPhoneも選べるのが魅力。
SIMのみの購入は12,800円で利用できます。期間は1ヶ月間のみのため、普段使いでプリペイドスマホを利用したい方におすすめです。
プリペイドスマホは審査が必要?
プリペイドスマホは審査不要で使えます。契約時は本人確認書類と支払いに使用するキャッシュカードやクレジットカードが必要です。また、第三者による不正利用や犯罪につながる利用と判断された場合は、使用を停止される場合があります。
LINEなどのアプリは使える?
プリペイドスマホでも、SMS対応のSIMプランを選ぶとLINEを利用できます。しかし、期間内のパケット通信分を使ってしまうと外出先なので使えなくなるため、注意してください。
プリペイドスマホは、必要に応じていつでもデータ容量や通話料を追加(チャージ/リチャージ)することができます。
大手キャリアのデータ追加購入と同じ感覚で、しかもより柔軟に、自分のペースで利用を継続できるのが大きなメリットです。
クレジットカードをお持ちでない方や、今月はこれ以上カードを使いたくないという方に最適なのが、コンビニを利用する方法です。セブンイレブン、ローソン、ファミリーマートなど、身近なコンビニで24時間いつでも購入できます。
店内にあるマルチメディア端末(LoppiやFamiポートなど)を操作するか、プリペイドカードコーナーにある専用カードをレジに持っていき、現金を支払います。AmazonギフトカードやiTunesカードを買うのと同じ感覚です。
購入したチケットやカードに記載されている「プリペイド番号(ID)」を確認します。スマホから専用ダイヤルに電話をかけるか、専用Webサイトにアクセスしてその番号を入力すると、即座に残高が反映されるでしょう。
「つい使いすぎてしまうのが怖い」という方は、あえてこの現金チャージを選ぶことで、物理的に予算管理を徹底することができます。
「わざわざコンビニに行くのが面倒」「夜中に急に容量が切れた」という場合に便利なのが、オンラインチャージです。
各通信会社のマイページや専用アプリにログインし、クレジットカード情報を入力して決済します。
場所や時間を選ばず、スマホの操作だけで完結します。また、一度クレジットカードを登録しておけば、2回目以降は数回のタップでチャージが完了するため、非常にスムーズです。
通信会社によっては、クレジットカード以外にもキャリア決済や電子マネー(PayPayなど)に対応している場合もあります。自分に合った支払い方法を選べるのも、近年のプリペイドスマホの進化点です。
チャージをする際に、必ず確認していただきたいのが有効期限です。
プリペイドスマホの残高や追加したデータ容量には、利用期限が設けられていることが一般的です。
例えば、3,000円分のチャージを購入した場合、その有効期限が60日間や90日間と決まっているケースが多くあります。期限を過ぎてしまうと、まだ残高が残っていたとしてもすべて無効になってしまうでしょう。
まとめて買った方がお得だからと大量にチャージしても、期限内に使い切れなければ無駄になってしまいます。ご自身の利用頻度に合わせて、こまめに追加するのが賢い使い方です。
多くの通信会社では、有効期限が切れる前に追加チャージを行うと、残っていた分も含めて有効期限が延長されるというルールを採用しています。
期限切れギリギリで少額を継ぎ足すことで、残高を維持し続けるテクニック(延命措置とも呼ばれます)も有効です。
通信会社の審査が通りづらく、長期で契約できるスマホを探している方にはスマホレンタルがおすすめです。選択肢が多いことやSIMのみのレンタルも比較的安価で利用できます。最新機種を別で購入して使うことができるのもレンタルの魅力です。
申し込みから実際にスマホが使えるようになるまでの流れを、4つのステップに分けて解説します。
まずは、プリペイドスマホを取り扱っている携帯電話会社や販売店で申し込みを行います。
家電量販店の一部や、プリペイド携帯専門店、あるいは特定のキャリアショップで申し込みます。その場でスタッフに質問しながら手続きできる安心感がありますが、取り扱い店舗が限られている場合があるため、事前の在庫確認をおすすめします。
24時間いつでも申し込みが可能です。クレジットカード不要・コンビニ払い対応や銀行振込対応など、支払い方法の選択肢が広いのもWeb申し込みのメリットと言えます。店舗に行く時間がない方や、近くに取り扱い店がない方に最適です。
「プリペイド=匿名で買える」というイメージがあるかもしれませんが、日本では携帯音声通信事業者による契約者等の本人確認等及び携帯音声通信役務の不正な利用の防止に関する法律(携帯電話不正利用防止法)に基づき、契約時の本人確認が義務付けられています。
申し込み時には、以下のいずれかの書類が必要になるケースが一般的です。
Web申し込みの場合は、スマホのカメラで書類を撮影してアップロードするだけで完了するeKYC(オンライン本人確認)を導入している会社も増えており、郵送の手間なくスムーズに手続きが進みます。
審査(本人確認書類の不備がないか等の確認)が完了すると、商品が発送されます。
商品が手元に届いたら、いよいよ利用開始の準備です。作業自体は5分〜10分程度で終わります。
台紙からICチップ(SIMカード)を取り外し、スマホの側面のトレイ、または裏蓋を開けてスロットに挿入します。ICチップの金色の部分はデリケートなので、指紋をつけないよう注意しましょう。
同封されているマニュアルに従い、専用ダイヤルに電話をかけるか、Webサイトでボタンを押すことで回線を開通させます。
APN設定とは、スマホにどこのインターネットの扉を開ければいいか教えてあげる作業のことです。
この設定が完了し、画面上のアンテナマークの横に4Gや5Gといった文字が表示されれば、インターネットと通話の利用が可能になります。
プリペイドスマホとレンタルスマホはどちらも手軽にスマホを持てるサービスですが、違いが分からずどちらを選べば良いか決めきれずにいる方も多いのではないでしょうか。
プリペイドスマホとレンタルスマホは以下の3点が異なります。
プリペイドとスマホレンタルでは通話料金が異なります。プリペイドは通話を行う場合、都度通話料金を前払い購入するため、余分に通話料を購入してしまうと損をしてしまうことも。
一方、スマホレンタルは、かけ放題のオプションに加入すると通話し放題のサービスもあります。ビジネスなどの利用でLINE通話などが難しい方には、スマホレンタルがおすすめです。
プリペイドスマホとレンタルスマホは利用可能期間も異なります。プリペイドの場合は2日〜30日間が多く、各社が指定した日数の中から選択して利用します。
一方、スマホレンタルは日数指定して利用できるものも。そのため、短期間での利用か毎月継続して利用するかを選べるのがメリットです。ビジネスや旅行などの都合で日数を厳密に指定したい方にはスマホレンタルがおすすめです。
スマートフォンを利用する時は、本体と対応したSIMカードを用意して利用します。プリペイドスマホは本体を購入して使うものが多くありますが、スマホレンタルはSIMのみでの展開が多くなっています。
機種をセットで選びたい方にはプリペイドを、自分でスマホ本体を持っている方や、最新機種を別途購入予定の方にはスマホレンタルがおすすめです。
プリペイドスマホは、機種にこだわりがなく最低限の機能のみで使えるスマホを探している方や、日数の縛りにこだわりがない方、またメッセージと通話メインでスマホを持つことを視野に入れている方におすすめです。
プリペイドスマホは都度パケット通信量を利用して選ぶ必要があります。お近くにプリペイドのカードを販売している店舗があるか、また各社が提携しているコンビニエンスストア決済に対応したコンビニがあるか事前に調べておきましょう。
スマホレンタルは機種にこだわりのある方や、長期で持てるSIMカードやスマホを探している方におすすめです。
オンラインでの契約がメインのため、初期設定などを自分で行う必要がありますが、動画視聴などの利用が多く、パケット通信をネット上ですぐにパケットを追加できるサービスが多いのもスマホレンタルのメリットです。