湖尻純(こじり じゅん)
だれでもモバイル株式会社 代表取締役
「審査不要・保証人不要でも誰でもスマホを持てる社会」を目指し、通信業界に新しい選択肢を提供。いわゆる携帯ブラックと呼ばれる方々にも通信インフラを提供できるよう、レンタルスマホやMVNO事業の改革に取り組んできた第一人者。現在は、生活保護受給者や生活に困難を抱える方々に向けて、家具・賃貸・通信など生活基盤を支えるサービスをワンストップで展開。
今回はレンタルスマホを検討する多くの方が知りたい、審査なしで使える理由や通常のスマホとの違いはもちろんのこと、レンタルスマホのおすすめポイントを紹介します。
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スマホは契約時、各通信キャリアが審査を行なってから契約を行いますが、なぜレンタルスマホは契約時の審査が不要なのでしょうか?
レンタルスマホは各業者が保有している契約済みのSIMカードやスマホを一定の期間、利用者に貸与することを条件に、ユーザーにSIMカードやスマホを提供する仕組みでレンタルを行っているためです。
総務省が管理している「届出電気通信事業者」という届出を提出した会社がレンタルスマホサービスを展開しているため、貸与という形でも安心して利用できます。
この届出を提出している業者は2024年末時点で約2万7000件ほど提出されていますが、中には届け出を出さずにレンタルスマホサービスを運営している企業もあります。
サービスを利用する前に必ずサイトに届出電気通信事業者の番号の記載の有無を確認しましょう。
スマホを使っていても料金や契約の概要は通信キャリアによって変わります。レンタルを検討する前に、以下の違いについてチェックしておきましょう!
利用面では主に電話番号を認証して使用するSMS認証の機能や期間に違いが生じます。
レンタルスマホは、各業者が発行したSIMカードに付随する電話番号と通信回線をレンタルして使うため、LINEなどのアカウントを新たに作り直す必要があります。
過去に電話番号を認証して使っていたアカウントがある場合は、新たに認証し直して使うことを視野に入れてください。仕事や家庭の事情でMNPが必須の場合は、MNPに対応しているか予め確認してからレンタルスマホの業者を選びましょう。
また、レンタル期間は1日〜1ヶ月区切りで日程を指定する使い方が主流です。
一般的なスマホ契約は毎月区切りのものが多くなっていますが、レンタルは短期間のみの使用に合わせて日数区切りで使えるものも展開されています。
レンタルスマホは契約や審査にも以下のような違いがあります。
スマホ契約はCICというローンなどの貸付の審査を行う指定信用情報機関の審査を通して、契約しても問題ないかのチェックをしてから行います。
また、スマホを購入した場合、使用できるようになるのは、開通センターで移行作業を行なってからです。開通センターが営業時間外の場合、使えるようになるのは次の日からですが、スマホレンタルは契約済みの回線を借りるため即日から使えます。
レンタルスマホの契約はオンラインがメインです。仕事の都合で日中の来店が難しい方でもオンラインで手続きを行った後、宅配や郵便でSIMカードやスマホを受け取れます。
レンタルスマホは支払い面や料金面にも特徴があります。
まず、一般的なスマホの料金はクレジットカード払いなことが多いですが、レンタルスマホは引き落としやコンビニ決済がメインになります。
支払い方法も通常のスマホは毎月の締め日に後払いで請求されますが、レンタルスマホは利用分を前払いで使うため、使いすぎを防げます。
料金は1日〜1ヶ月分のパケット通信料や基本料金を含めたパッケージプランを契約することが主流となっています。
しかし、一般普及されている通信キャリアよりもやや高額となっていることもあるため、料金を吟味してから契約を行ってください。
「携帯会社の審査に通らないけれど、どうしてもスマホが必要」
そう考えたとき、選択肢としてプリペイド携帯があります。コンビニや専門店で手軽に購入でき、審査も不要なため昔から利用されてきました。
しかし、近年のスマホ利用スタイルや、生活再建という目的で考えると、レンタルスマホの方が圧倒的にメリットが大きいケースが増えています。
ここでは、「料金・使い勝手」「電話番号の維持」「端末の性能」の3つの視点で、比較していきます。
最大の違いは料金システムとデータ通信の使い勝手です。
プリペイド携帯は前払い制です。通話料やデータ通信料を事前にチャージ(入金)して使い、残高がなくなると即座にストップします。
使いすぎを防げるというメリットはありますが、データ通信の単価が割高に設定されていることが多く、動画視聴やSNS、地図アプリなどを日常的に使うと、あっという間にチャージ切れを起こします。その都度コンビニに行ってチャージするという手間がかかってしまいます。
一方、レンタルスマホは一般的なキャリア契約と同じ月額定額制が基本です。毎月決まった料金を支払えば、データ容量を気にせず使い放題のプランも選べます。
月末まであと〇〇円分しかないと残高を気にする必要がなく、Wi-Fiがない環境でも安心してネット検索やLINEでの連絡が可能です。
安定して通信環境を確保したいなら、レンタルスマホを選びましょう。
次に重要なのが、電話番号の維持のしやすさです。
プリペイド携帯の電話番号には、有効期限があります。一定期間(例:1年間など)チャージを行わないと、電話番号自体が失効し、使えなくなってしまいます。
また、プリペイド携帯は使い捨てのイメージが強いため、就職活動の履歴書や、賃貸物件の契約時などの連絡先として記載する際に、相手によってはあまり良い印象を持たれないリスクもゼロではありません。
レンタルスマホの場合、契約中は自分だけの電話番号(090/080/070番号)を長期的に保有できます。
これは社会的信用の回復に直結します。同じ番号を使い続けることで、友人や職場からの連絡が途絶える心配がありません。
さらに、一部のレンタルスマホ会社では、将来的に一般的な格安SIMやキャリア契約へ移行する際に、その番号をそのまま引き継ぐMNPに対応している場合もあります。
まずはレンタルで実績を作り、将来は普通の契約に戻るというステップアップを目指すなら、レンタルスマホ一択です。
最後に、手に入るスマートフォンの性能差です。
プリペイド携帯のセット端末は、型落ちの古いモデルや、機能が制限された最低限のスペックの機種が多い傾向にあります。電話とメールができればいいという方には十分ですが、最新のアプリを使ったり、サクサク快適に操作したりするには不向きです。
レンタルスマホは、比較的新しいiPhoneや、高性能なAndroid端末など、ラインナップが豊富です。
「カメラが綺麗なスマホがいい」「画面が大きい機種がいい」といった要望に応えられるのはレンタルスマホの強みです。
また、ご自身が持っているスマホ(SIMフリー端末)を持ち込んで、SIMカードだけレンタルする契約も可能なため、使い慣れた機種をそのまま使い続けることもできます。
レンタルスマホは手軽に使えることが魅力ですが、審査や名義、電波面に問題がないか知ってから使用したいですよね。
レンタルについて検討している方は以下の利点も参考にしてください。
大手通信キャリアのスマホを持つ場合、契約に審査が必要です。また、格安SIMよりも審査が厳しく感じるという声もあります。しかし、例えば山間部などの利用が多く、大手でないと不便を感じる方もいます。
ソフトバンクやドコモ、auといった大手通信キャリアの回線を取り扱うレンタルスマホを選ぶと、審査が厳しく感じるキャリアの回線も使えます。
レンタルスマホは、各業者が用意したスマホと回線を借りて使いますが、レンタル時は自分の名義で持てるため、名義貸しなどのリスクを避けて使えます。
レンタルスマホは機種にこだわりがある方や、データ移行が手間に感じる方でも快適に使えます。SIMフリーのスマホが手元にあれば自分の機種をそのまま使うことも可能です。
利用時は、手持ちのSIMフリースマホにレンタルしたSIMを挿入して使うだけ。用途に合わせて自由に使えます。
審査なしで誰でも契約できるレンタルスマホですが、契約後に「こんなはずではなかった」と後悔しないために、申し込み前に以下を必ず理解しておきましょう。
レンタルスマホの月額料金は、一般的な格安SIM(MVNO)や大手キャリアのオンライン専用プランと比較すると、やや高めに設定されている傾向があります。
これは、端末のレンタル料が含まれていることに加え、クレジットカード審査なしで契約できるというサービス特性上、事業者側が抱えるリスクヘッジ分が価格に反映されているためです。
短期間の利用や、どうしても携帯電話が必要な緊急時の「つなぎ」としては非常に優秀ですが、数年単位で長く使い続けると、トータルの支払額が購入時よりも大きくなってしまう可能性があります。
あくまで生活基盤を整えるためのステップとして活用し、将来的にはご自身の信用情報を回復させて一般的な契約へ移行することを目指す、といった使い方が経済的かもしれません。
レンタルスマホはあくまで借り物です。ご自身の所有物ではないため、使用中の破損や紛失には十分な注意が必要です。
万が一、端末を落下させて画面を割ってしまったり、水没させてしまったり、あるいは紛失してしまった場合、高額な弁償金や違約金が発生することがあります。特に、最新機種や高機能な端末をレンタルしている場合、その請求額は数万円に及ぶことも珍しくありません。
こうしたリスクに備えるため、多くのレンタル事業者では端末補償オプションを用意しています。
月額数百円程度の追加費用はかかりますが、万が一の際の出費を抑えられる保険として、加入をおすすめします。自分は大丈夫と過信せず、予期せぬ事故への備えをしておきましょう。
解約時や機種変更時、端末を返却する際にはデータの初期化(工場出荷状態に戻す)が必須となります。
レンタルスマホはリユースが前提です。あなたが返却した端末は、メンテナンスを経て次の利用者の手に渡ります。もし写真や連絡先、アプリのログイン情報などが残っていた場合、個人情報が第三者に漏洩するリスクがあるでしょう。
事業者側でもデータ消去のプロセスは徹底していますが、最終的なセキュリティ管理はユーザー自身の責任でもあります。
返却前には必ずバックアップを取り、確実に初期化を行うこと。そして、おサイフケータイのメモリ削除など、忘れがちなポイントも確認する習慣をつけましょう。
これらのデメリットや注意点は、事前に知っていれば対策できるものばかりです。メリットだけでなく、こうした側面もしっかり理解した上で申し込むことで、レンタルスマホはあなたの生活を支える心強いツールとなるでしょう。
レンタルスマホの申し込みから実際に使い始めるまでの流れと、契約終了時の返却方法について解説します。
まずは、各サービスの公式サイトにある申し込みフォームから手続きを行います。24時間いつでも、スマホやパソコンから申し込み可能です。
ここで、本人確認書類のアップロードをします。
レンタルスマホはクレジットカードの信用情報による審査(与信審査)はありませんが、携帯電話不正利用防止法に基づき、契約者本人の確認は必須となります。
などの顔写真付き身分証を用意し、スマホのカメラで撮影してアップロードします。住所変更などで裏面に記載がある場合は、裏面の撮影も忘れずに行いましょう。
また、支払い方法はクレジットカードだけでなく銀行振込(デビットカード含む)やコンビニ払いに対応しているケースが多いのも特徴です。ご自身の状況に合わせて選択してください。
申し込みが完了すると、事業者側で本人確認書類の確認(簡易審査)が行われます。これはあくまで「本人であるか」「書類に不備がないか」の確認であり、過去の金融事故歴などを照会するものではありません。
確認が完了次第、端末とSIMカードが発送されます。多くのサービスでは最短即日発送に対応しており、早ければ申し込みの翌日には手元に届きます。
「どうしても今日中にスマホが必要!」という場合は、実店舗を構えているサービスを選ぶのがおすすめです。Webで事前申し込みをしてから店舗へ向かえば、その場ですぐに端末を受け取れる即日手渡しが可能な場合もあります。
端末とSIMカードが届いたら、いよいよ利用開始です。
SIMカードを端末に挿入する
届いたSIMカード(ICチップ)を、台紙から取り外してスマホのトレイに入れます。
APN設定(ネットワーク設定)を行う
レンタルスマホ特有の作業です。同梱されているマニュアルに従って、スマホの設定画面からAPN情報(通信の接続先情報)を入力します。
iPhoneの場合はプロファイルをダウンロードするだけ、Androidの場合は情報を手入力するだけと、作業自体は数分で完了します。
設定が完了し、アンテナマークが立てば、その瞬間から通話もインターネットも使い放題です。LINEの引き継ぎやアプリのインストールも、通常のスマホと同じように行えます。
レンタル期間が終了したり、解約したりする場合は、端末とSIMカードを返却します。
返却方法は非常にシンプルで、多くの場合は指定された住所へ郵送するだけです。レターパックや宅配便などを利用し、追跡可能な方法で送るのが一般的です。店舗で借りた場合は、直接店舗へ持ち込んで返却することも可能です。
返す際は、必ず端末のデータを初期化(リセット)し、暗証番号などのロックを解除しておくことを忘れないようにしましょう。
このように、レンタルスマホは借りたいと思ったその時に、驚くほど簡単な手続きで利用を開始できます。難しそうと迷っている方も、まずは公式サイトのフォームを覗いてみてはいかがでしょうか。