湖尻純(こじり じゅん)
だれでもモバイル株式会社 代表取締役
「審査不要・保証人不要でも誰でもスマホを持てる社会」を目指し、通信業界に新しい選択肢を提供。いわゆる携帯ブラックと呼ばれる方々にも通信インフラを提供できるよう、レンタルスマホやMVNO事業の改革に取り組んできた第一人者。現在は、生活保護受給者や生活に困難を抱える方々に向けて、家具・賃貸・通信など生活基盤を支えるサービスをワンストップで展開。
「携帯ブラック」は、多くの人が想像するローンなどの金融事故情報、いわゆる「信用情報ブラック」とは少し性質が異なります。
過去の携帯電話料金の支払状況や、ごく短期間での解約・乗り換えといった情報が、携帯電話会社の間で共有されている状態を指します。
そのため、「自分は大丈夫」と思っていても、数年前の些細な支払い遅れや、意識せずに行った短期解約が原因で、新規契約の審査に通らなくなってしまうケースが後を絶ちません。
この記事ではなぜ審査に落ちたのか、その根本原因を突き止める方法から、ブラックリスト状態を解消する具体的なステップまで、あらゆる解決策を網羅的に解説していきます。
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ブラックリストとは、携帯電話会社が加盟する業界団体、「TCA(一般社団法人 電気通信事業者協会)」や「TELESA(一般社団法人 テレコムサービス協会)」などを通じて、契約者の特定のネガティブな情報が加盟社間で共有されている状態を指します。
イメージとしては、以下のような流れです。
個別の会社が持つ顧客情報、業界全体のリスク管理のために共有される仕組みが「携帯ブラック」です。
そして、この共有される情報には、大きく分けて2つの種類があります。
最も一般的な携帯ブラックの原因です。月々の利用料金を支払い期日までに支払わず、督促にも応じずに滞納を続け、最終的に携帯会社から契約を強制解除された場合に、その情報が共有されます。
端末代金の未払いだけでなく、通信料金の未払いも対象となるのが特徴です。
一度この情報が登録されると、滞納した料金を完済しない限り、他の会社でも契約を結ぶことは極めて困難になります。
料金の滞納とは異なり、契約と解約の仕方に問題があったと見なされるケースです。
具体的には、新規契約やMNP(携帯乗り換え)を行ってから、半年(約180日)にも満たない非常に短い期間で解約する行為を繰り返した場合に登録されます。
これは、キャッシュバックや端末の大幅割引といったキャンペーンの特典だけを受け取る、いわゆる「MNP乞食」と呼ばれるような行為を防ぐための対策です。携帯会社から「正規の利用者ではない」と判断され、審査で不利になります。
携帯ブラックの状態になってしまったからと言って、永遠にスマートフォンを契約できないわけではありません。
ブラックリストの情報には登録期間が定められており、条件を満たせば必ず解除される日が来ます。
ただし、その期間や条件は、あなたが陥ったブラックの種類によって大きく異なります。ここでは「不払いブラック」と「短期解約ブラック」、それぞれのケースについて詳しく解説します。
料金未払いが原因で強制解約となった「不払いブラック」。この情報を抹消するための絶対条件は、まず滞納している料金を全額支払う(完済する)ことです。
完済しない限り、情報は半永久的に残り続けます。
そして、最も重要なのがその後の期間です。TCAやTELESAといった業界団体に登録された不払い情報は、滞納料金を完済してから約5年間保持されます。つまり、料金を支払ってから、さらに5年間は情報が共有され続けます。
携帯会社が将来的な料金踏み倒しのリスクを回避するために設けている期間です。
5年という歳月は非常に長く感じられるかもしれませんが、これが不払いに対するペナルティの現実です。
キャンペーン目的での乗り換え(MNP)などを繰り返したことによる、短期解約ブラックは、不払いと比べてペナルティは軽く、登録期間も比較的短く設定されています。
この場合、明確な解除条件はなく時間の経過が唯一の解決策となります。
携帯会社が公式に期間を発表しているわけではありませんが、一般的には最後の短期解約から半年~1年程度で、社内システム上の登録(いわゆる社内ブラック)が解除されることが多いと言われています。
しばらく期間を空けてから再度申し込むことで、審査に通る可能性が出てくるでしょう。
不払い情報は完済後も約5年間残ると解説しました。では、何年も前に滞納してしまい、高額で支払えない料金はどうすればいいでしょうか。
実は、ある条件を満たせば、その支払い義務自体を消滅させられる可能性を秘めた、強力な法的手段が存在します。
それが、時効の援用(じこうのえんよう)です。
いわゆる借金や未払い金に適用される法律上の制度です。携帯電話料金の時効は、原則として最後の支払いから5年間と定められています。
この期間、一度も支払わず、また支払いに関する約束(「支払います」といった意思表示など)もしていない場合、「時効が成立したので、もう支払いません」と債権者(携帯会社や債権回収会社)に主張することで、支払い義務をなくすことができるのです。
この強力な手段は、誰でも使えるわけではありません。
以下の条件をすべて満たしているか確認が必要です。
最も注意すべきは2番目の項目です。債権者からの電話に対し、「少し待ってください」「分割なら払えます」などと答えてしまうと、「債務を承認した」と見なされ、時効期間がリセット(時効の更新)されてしまうため、慎重な対応が求められます。
最大のメリットは、滞納していた料金の支払い義務が完全に消滅することです。
1円も支払うことなく、長年の滞納問題を法的に解決できる可能性があります。これにより、TCAなどに登録されている不払い情報の削除に向けた道筋をつけることができます。
手続きは自分で行うことも可能ですが、非常に専門的で失敗のリスクが伴います。
通常、「内容証明郵便」という特殊な形式の郵便で通知を送る必要があり、もし時効が成立していなかった場合、連絡を取ったことでかえって相手に請求のきっかけを与えてしまい、状況が悪化する恐れがあります。
時効の援用は、非常に強力であると同時に、専門的な知識を要する手続きです。
ご自身の判断で進めて失敗するリスクを避けるためにも、司法書士や弁護士といった法律の専門家に相談することを強く推奨します。
専門家であれば、時効が成立しているかを正確に調査し、あなたに代わってすべての手続きを安全に行ってくれます。
相談料や手数料はかかりますが、高額な滞納料金の支払い義務がなくなるメリットを考えれば、一度相談を検討してみてはいかがでしょうか。
大手キャリアで契約を断られた人が考える解決策として、月額料金の安い、格安SIM(MVNO)なら契約できるのではないかと考えることもあるでしょう。
インターネット上には「格安SIMは審査が甘い」「審査なしの格安SIM」といった情報も散見され、大きな期待を抱いてしまいます。
しかし、音声通話機能付きのプランにおいて、「格安SIMなら審査がない」というのは大きな誤解です。
その理由は、格安SIM(MVNO)の仕組みにあります。MVNOの多くは、自社で通信回線を持たず、ドコモ・au・ソフトバンクといった大手キャリアの回線を借りてサービスを提供しています。
回線を借りている以上、その提供元である大手キャリアと同様に、TCAやTELESAが共有する不払い情報や短期解約情報を参照して審査を行います。
つまり、あなたが大手キャリアのブラックリストに載っている場合、その情報はあなたが申し込んだ格安SIMの審査担当者にも共有され、審査に落ちてしまう可能性が非常に高いというわけです。
「料金が安い」「会社が違う」からといって、審査の基準が全く別物になるわけではありません。
では、格安SIMに望みは一切ないのでしょうか?いいえ、そういうわけではありません。
「審査がない」は誤解ですが、「審査の基準が比較的、緩やか(甘い)な傾向にある」とされるサービスは確かに存在します。
特に注目したいのが、楽天モバイルです。
楽天モバイルは、ドコモ・au・ソフトバンクに続く「第4のキャリア(MNO)」です。
自社の通信回線を持ち、独自の基準で審査を行っています。そのため、他社(ドコモなど)での不払い情報が、楽天モバイルの審査に直接影響しにくいケースがあるのです。
もちろん、楽天モバイルにも必ず審査はあります。過去に楽天関連のサービスでトラブルがあった場合や、申し込み内容に不備があれば当然審査には通りません。
しかし、「他社のブラックリストが原因で、どことも契約できない」という状況の方にとっては、試してみる価値が大いにある選択肢と言えるでしょう。
そのほか、一部のMVNOではクレジットカードでの支払いを必須とすることで、与信審査の重点をカード会社に委ね、キャリアのブラック情報に対する審査を相対的に緩やかにしているケースもあります。
繰り返しになりますが、「審査が甘い」というのは、あくまで「他社よりは契約できる可能性がある」という程度に過ぎません。
また、これは回線契約の話であり、スマートフォン端末の分割払い(割賦契約)を同時に申し込む場合は、別途、信用情報機関(CICなど)への照会を伴う厳しい審査が行われることを覚えておいてください。
まずは、楽天モバイルのように独自審査を行うキャリアに一度申し込んでみる。もしそれでも審査に通らなかった場合はどうすればよいのでしょうか。
楽天モバイルのような独自審査のキャリアでも、審査に通過できなかった…。そんな場合に、契約審査そのものを回避できる、より確実性の高い選択肢をご紹介します。
携帯電話の契約で審査が必要になるのは、携帯会社が、料金の未払いや踏み倒しというリスクを負うからです。であれば、そのリスクが全くない支払い方法やサービスを選べば、審査を通過する必要がなくなります。
その選択肢が、「プリペイドSIM」と「データ通信専用SIM」です。
プリペイドSIMとは、利用したいデータ量や期間分を前払いで購入する使い切り型のSIMカードです。
すでにお金を支払っているため、携帯会社には貸し倒れのリスクが一切ありません。これが、プリペイドSIMに審査が不要な理由です。
最大のメリットは、審査なしで誰でも即座に利用を開始できる手軽さです。家電量販店やコンビニ、Amazonなどのオンラインストアで簡単に購入でき、緊急で電話番号やデータ通信が必要になった際に非常に役立ちます。
一方デメリットとしては、月額契約のプランに比べて料金が割高になる傾向が挙げられます。
また、割り当てられる電話番号は一時的なもので、使い切った後に同じ番号を継続して利用したり、MNPで他の会社に引き継いだりすることはできません。あくまで「一時的な利用」と割り切る必要があります。
もう一つの選択肢が、音声通話機能が付いていない「データ通信専用SIM」です。
データ通信専用のため、本人確認が厳格な「携帯電話不正利用防止法」の対象外となることが多く、クレジットカードさえあれば審査なし、もしくは非常に簡単な審査のみで契約が可能です。
電話ができない場合でも、LINEやFacebookメッセンジャーといったアプリを使えば、データ通信経由でクリアな音声通話が可能です。
友人や家族との連絡であれば、多くの場合これで十分事足りるでしょう。月額料金も音声通話付きプランより格段に安く、長期的な利用にも向いています。
メリットとしては、審査がほぼ不要である点に加え、月額料金を大幅に抑えられる点が挙げられます。また豊富な料金プランから自分に合ったデータ量を選ぶこともできます。
デメリットとしては、090や080で始まる電話番号は持てない点が挙げられます。
そして最も注意すべき点は、LINE電話などのIP電話では、110番(警察)や119番(消防)といった緊急通話に発信できないことです。万が一の事態に備え、緊急時の連絡手段は別途確保しておく必要があります。
これらの選択肢により、審査に落ち続けている方でも、再びスマートフォンで通信する手段を確保できます。
しかし、「やはり仕事などで、090/080番号が絶対に必要だ」「緊急通話ができないのは不安だ」という方も多いでしょう。
レンタルスマホとは、レンタル会社がキャリアと法人契約したスマートフォンを、個人や法人に又貸しするサービスです。
契約の主体はあくまでレンタル会社のため、利用者はキャリアの契約審査を受ける必要が一切ありません。
あなたが過去に携帯料金を滞納していようが、信用情報に問題があろうが、審査に影響することは全くないのです。
では、どのような方がレンタルスマホを選ぶべきなのでしょうか。以下のようなケースに当てはまる方には、最適なサービスと言えます。
とにかく緊急で連絡手段が必要な方:「急に仕事が決まったが、連絡用の携帯がない」「家族との緊急連絡網に入れない」
ブラックリスト期間が明けるまでの「つなぎ」で利用したい方:「滞納は完済したが、5年間待てない。その間のメイン回線として利用したい」
事業用の電話番号をすぐに確保したい個人事業主や法人:「会社の登記や銀行口座開設のために、すぐに固定費として計上できる電話番号が欲しい」
料金の割高さというデメリットはありますが、それを補って余りある安心感と確実性を手に入れられるのがレンタルスマホです。
携帯料金を払えなくなったり、自己破産をしたりすると、大手キャリアやほかの格安SIMの審査に通らないことがあります。
そんなときは、審査なしで申し込める「だれでもモバイル」がおすすめです。
生活保護を受けていると、ケースワーカーや役所への連絡が大切になります。就職支援や病院への問い合わせなど、電話をたくさん使う場面もあります。
「だれでもモバイル」は、国内の電話が何回かけても定額です。電話をたくさんかける人でも、通話料を気にせず使えるでしょう。
クレジットカードを持てない人や、過去にカードで失敗した人には、口座振替が安心です。
銀行口座から自動でお金を引き落とすので、支払いを忘れにくく、家計の管理もしやすくなるでしょう。
「だれでもモバイル」は口座振替に対応しているので、クレジットカードなしでスマホを持てます。
スマホを選ぶとき、電波の届きやすさは大事なポイントです。
田舎や山間部に住んでいる人でも、つながらないと困るでしょう。「だれでもモバイル」は、NTTドコモの回線を使っているので、広い範囲で安定してつながります。
料金を払えずに審査に通らない人でも、「だれでもモバイル」なら審査なしでスマホを使えます。
通話かけ放題や口座振替など、便利なサービスを活用して、毎日の生活をもっと快適にしましょう。
審査で困っている人にとって、「だれでもモバイル」は心強い味方になります。