生活保護であっても、携帯電話があるのとないのとでは、ずいぶんと行動範囲が変わってきます。
また、ケースワーカーにとっても、携帯電話を持っていてもらう方が連絡が取りやすく助かるという人もいます。
本記事では、生活保護でもスマホが持てるかどうかやおすすめの格安SIMを紹介します。
スマホを持つことでできることが増えるので、おすすめです。
生活保護でスマホが持てる理由
「生活保護を受けていたら携帯は持てないのでは?」「携帯は贅沢品なのか」など、生活保護の人では携帯は持てないのではないか、と考えている人もいます。
しかし、生活保護でも携帯を持つことは可能です。 ここではその理由について、詳しく解説します。
スマホは必需品
生活保護を受けている人がスマホを持つことは、「文化的で最低限度の生活」に中に入るので、問題がありません。
スマホは贅沢品ではなく、必需品です。 日常生活を営む上で、スマホがなければ困ることは多くあります。
そのため、スマホを持つことは禁止されてはいません。
スマホがあれば連絡が取りやすい
スマホがなければ、ケースワーカーが連絡を取るのも難しくなってしまいます。
他にも、どこかに連絡を取らなくてはならない場合や、いざというときに救急車を呼ぶ場合など、固定電話がないときにはスマホに頼るしかないでしょう。
スマホがあれば連絡が取りやすい、というだけでなく、何かあった際に助けを求めることもできなくなってしまうため、スマホを持っていた方が良いのです。
就活ができる
スマホがあれば、就職活動ができます。
連絡先がなければ、いくら面接を受けても受かることはできないからです。
また、厚生労働省も生活保護を受けている人がスマホを持つことを推奨しています。
スマホがあることでしっかり就活ができ、生活保護から抜け出せるのを期待しているからです。
賃貸契約にも使う
スマホがなければ、賃貸契約をすることができない場合があります。
連絡先がなければ、不動産会社も困ってしまうからです。
住む家が決まらないのは大変なことなので、スマホは必須といえるでしょう。
所有率が7割を超えるから
スマホの所有率は、7割を超えています。
そのため、スマホは生活必需品として認められています。
なぜなら、国民の7割以上が所有しているものについては、生活必需品と認めると生活保護の制度で認められているからです。
ただし、有料動画を見過ぎて毎月大容量のデータ量を必要とする、ゲームにたくさん課金しているなどといったことになれば、認められない場合もあります。
また、スマホの料金を別途国が支払ってくれる、などということはないため、生活保護費の中から出すことになります。
生活保護でスマホを契約するときの注意点
生活保護の人がスマホを契約するには、いくつかの注意点があります。
どのような点に注意するべきなのかをきちんと把握してから、スマホの契約をしましょう。
ここでは、スマホを契約するときの注意点に関して詳しく解説します。
注意点①支払い方法
スマホを契約するときには、支払い方法に注意してください。
クレジットカードが手元にある人であれば問題はありません。
しかし、中にはクレジットカードを持てない、という人もいます。
そういった場合は、支払い方法にクレジットカード以外の選択肢がなければ契約することはできません。
注意点②端末を購入する場合
端末を購入する場合は、できるだけ安い端末を見つけることが重要です。
クレジットカードを持っている場合は問題がありませんが、もしもクレジットカードがないなら、一括払いすることも念頭においておく必要があるでしょう。
分割審査に通らない可能性がある
10万円以上のスマホを購入しようとしたときに、たいていは分割を申請するのではないでしょうか。
実際に10万円を超える金額を一括で購入するのは難しく、その場合は分割審査を受けることになります。
しかし、10万円を超えると審査も厳しくなるため、通らない可能性があるので注意が必要です。
分割審査に通らない可能性があるときは、10万円以下の端末を購入するようにしましょう。
中古でも購入できる
端末は、必ず新品でなくてはならないというわけではありません。
実際のところ、中古でも販売はされています。 安く手に入り、一括で購入できるので中古もおすすめです。
とくに、分割審査に通らない可能性があるという人は、中古で安いスマホを購入するといいでしょう。
注意点③月額料金に注意
スマホを契約するときには、月額料金に注意する必要があります。
大手キャリアと契約したり、プランに無駄があると月額料金が高くなってしまいます。
あまり高くなると、支払いが滞る可能性もあるため、注意が必要です。
できるだけシンプルで安く契約できるプランを探すようにしましょう。
オプションの契約はしない
オプション契約は、おすすめしません。
スマホのオプションには、便利なものが多くあり、ついつい契約してしまいたくなります。
しかし、生活保護を受けているのであれば資金に余裕はないでしょう。
そのため、できるだけオプション契約はせずに、シンプルで無駄のない契約をするのがおすすめです。
生活保護でも契約しやすいおすすめ格安SIM9選
生活保護でも携帯電話の契約はできますが、必ずどこも審査に通るというわけではありません。
また、大手キャリアはどうしても月額料金が高くなりがちなので、たとえ契約審査に通るとしても、生活保護中はおすすめできません。
できるだけ料金が安く、シンプルなプランで契約できる格安SIMに目を向けてみてください。
今回は、生活保護でも審査に通りやすい格安SIMを紹介します。
できるだけ安く、月額料金の支払いが滞らない会社を選ぶようにしましょう。
①だれでもモバイル
生活保護であっても何の問題もなく携帯電話を持ちたいのであれば、審査がない携帯会社がおすすめです。
審査がなければ、生活保護でも携帯ブラックでも、何の問題もなく携帯電話を本人名義で所有することができるからです。
支払い方法も口座振替になっているので、たとえクレジットカードが作れなくても問題なく支払いをすることができるでしょう。
さまざまなプランがあるため、格安でなおかつ必要な機能を備えたプランを選ぶようにしてください。
サポートが充実しているのもだれでもモバイルの特徴であり、何か問題があれば窓口に電話してみるといいでしょう。
端末は自分で用意する必要がありますが、中古の機種などであれば料金が安くて済むのでおすすめです。
②ポケットモバイル
ポケットモバイルも、審査がなくすぐに携帯電話を契約することができるのでおすすめです。
月額料金は少々高めになりますが、ほかの携帯会社は審査に落ちてしまった、という場合にはおすすめです。
何より、すべてのプランにかけ放題がついているため、通話することが多い、という人であればおすすめできます。
データプランは、一番データ量の少ないものにしておくのがいいでしょう。
ただし、端末は自分で用意する必要があるので、端末を持っていない場合は、中古などを購入する必要があります。
安くて扱いやすい携帯を購入してください。
③ラインモ
ラインモは、ソフトバンクの格安SIMであり、プランが2種類だけでわかりやすいためおすすめです。
また、ミニプランであれば1,000円以下で契約できるので、生活保護だから月額料金をなるべく抑えたい、という場合にはピッタリといえるでしょう。
さまざまなオプションがあるものの、なるべくオプションは契約しないようにしましょう。
あると便利ですが、必ず必要というわけではないからです。
ただし、良く通話を利用するという人は、5分間通話料が無料になるオプションを契約しておくと便利です。
④楽天モバイル
楽天モバイルは、格安SIMの中でも月額料金が安く利用できるのがポイントです。
支払い方法も多様で、クレジットカードのほかにも口座振替やデビッドカード支払い、ポイントの支払いもできます。
そのほか、データ通信をよく利用するという場合には、月額3,278円のプランがあります。
通話をよく使うのであれば、Rakuten Linkアプリを使用することで通話料金を無料にできるため、とくに生活保護を受けていて月額料金をできるだけ抑えたいという人であれば、おすすめといえるでしょう。
楽天モバイルでは端末の販売もしているため、契約審査と分割審査があります。
しかし、どちらの審査も素早く終わるため、楽天とトラブルがなければ落ちる可能性は低いでしょう。
⑤イオンモバイル
生活保護を受けていて、パソコンがない、インターネットが使えないという場合は、残念ながらネットでしか申し込みのできない格安SIMは申し込むことができません。
そういったときにおすすめなのが、全国どこのイオンモールでも申し込みができ、トラブルがあったときには相談できるイオンモバイルです。
端末の販売もしているので、契約審査と分割審査があります。
ほかの携帯会社と情報の共有はしていないため、他社とトラブルがあったり未払いがあったりしていても契約できる可能性が高いです。
審査は厳しくはないので、ぜひ試してみてください。
⑥HISモバイル
HISモバイルは、格安SIMにしては珍しく定額制の通話プラン「格安かけ放題プラン」などがあり、通話をよくするからとにかく通話代を安くしたい、という人にはおすすめの格安SIMです。
携帯の料金をとにかく安くしたいという人向けであり、混雑時にネットをよく使うという人や通信速度が速い方がいいという人には向いていません。
しかし、月額料金が安い方が生活保護を受けている人にはおすすめといえます。
⑦TONEMOBILE
TONEMOBILEは、月額料金が1,100円でさまざまなサービスを受けることができます。
ほかのプランはないため、シンプルでわかりやすいのも特徴です。
安くても必要なサービスをできるだけ受けたい、という人にはおすすめです。
また、独自のサービスであるTONE Laboに参加することで、端末代金が安くなったりオンライン健康サービスを受けられたりします。
もちろん、TONE Laboへは無料で参加できるので、「生活保護を受けているから余分なオプションはつけられない」という人にもおすすめできます。
審査も比較的ゆるく、他社でトラブルがあっても通る可能性があるため、一度申し込んでみてください。
⑧UQモバイル
UQモバイルは、ソフトバンクの格安SIMであり、安定した高速回線が魅力といえます。
安くても安定した回線で、高速通信をしたいという人にはおすすめです。
審査はゆるく、素早く結果も出るため、生活保護を受けていてもそのことが理由で落とされるということはないでしょう。
ソフトバンク系列の携帯会社とトラブルを起こしていなければ、審査に通る可能性が高いです。
プランは3種類ですが、余ったデータ容量を翌月に繰り越すことができるのがポイントです。
無駄がないプランで、「足りないよりはいいから」と、多少データ量の多めのプランを選択したとしても、翌月使えるのでよいでしょう。
支払い方法がクレジットカード以外に口座振替を選択することもできるので、クレジットカードが作れない、あるいは持っていないという人でも申し込むことができますよ。
⑨エキサイトモバイル
エキサイトモバイルは、使った分だけ支払うプランと定額制の2種類のプランがあります。
生活保護を受けているので、不要に携帯を使用することはない、というのであれば使った分だけ支払うタイプのプランがおすすめです。
プラン変更はいつでも無料でできるので、どうしても容量が足りないという場合にはプラン変更してみるのもいいのではないでしょうか。
また、エキサイトモバイルは低速通信のみの契約が可能です。
とくに高速通信の必要はないというのであれば、金額重視で低速プランにするのもいいでしょう。
低速通信であれば、500~700円程度で利用することが可能なので、かなりお得に使えるといえます。
審査は比較的ゆるく、エキサイトモバイルで滞納などをしていなければ落ちる可能性は低いです。
生活保護でスマホの契約をするならだれでもモバイルがおすすめ
生活保護を受けて居る場合、携帯電話の契約はできることがほとんどです。
なぜなら、固定電話を引いているところは少なく、携帯電話がなくてはケースワーカーも連絡が取れなくなってしまうからです。
そのため、生活保護を受けている、というだけで落とされることはありません。
しかし、クレジットカードを持っていなかったり、口座の残高が少なかったりすると、不利になることもあります。
審査が不安という人は、だれでもモバイルがおすすめです。 審査がないので、だれでも本人名義の携帯を持つことができるからです。
月額料金も高すぎるというほどではなく、最低限の機能があれば十分という人であれば、そこまで高額にはならないでしょう。
審査に不安がある人はぜひ、申し込んでみてください。